書籍詳細
恋人(偽)契約でしたよね!? 〜お目付け役と甘いラブレッスン〜
ISBNコード | 978-4-908757-05-1 |
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サイズ | 文庫 |
定価 | 713円(税込) |
発売日 | 2016/06/03 |
レーベル | チュールキス |
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内容紹介
人物紹介
住吉真由子
祖父から言われたお見合い結婚をする前に、念願の一人暮らしを満喫中。
中原英悦
真由子の一人暮らしの条件として、祖父がつけたボディガード。
立ち読み
「あんっ……」
何の覆いもない真由子の肌には、中原のつけた幾つもの痕がある。
それをひとつひとつ目で辿りながら、これが永遠に消えなければよいのに、とぼんやり思った。
もしかしたら、容易に消すことが出来ないとわかっているのに、入れ墨を入れる人は、こんな気持ちなのかもしれない。
「ぁあっ、やあぁっ!」
中原の手によって拓かれた真由子の身体は、どこをどうすれば快感を得るのか、隅々まで知られてしまっている。
特に真由子が快感を覚えるのは、腰の付近を撫でられることだった。
同じように弱い胸と共に刺激され、びくびくと身体が揺れる。
「やんっ、駄目、それ……っ」
胸の頂に吸い付かれ、最も敏感なそれを口の中で転がされると、まるで直火に炙られているかのように身体の奥がとろけてしまうような気がした。
「真由子の『駄目』は『もっとして』でしょう?」
「駄目ぇ……!」
真由子の哀願を笑顔でかわし、中原は頂への愛撫を止めることはない。
力いっぱい吸われたかと思うと、ぎゅうっと舌で埋め込むように押しつぶされる。
唇で優しく食まれながら先端を細かく刺激されると、もう声を堪えることなど出来なかった。
「ひうっ、やあぁぁんっ!」
脇腹を撫でるように指が真由子の肌を滑っていく。
くすぐったさの中にじわりと滲むような快感があることを覚えてしまった身体は、浅ましくそれを求めて震えた。
ところが、唐突に頂から中原は唇を離してしまう。
「あ……」
急に途切れた愛撫を求めて、無意識のうちに真由子は自分の胸へ視線を向けていた。
その桃色の頂はぷくりと膨れ上がり、唾液に濡れててらてらと光っている。まるでその部分だけが、意思を持ち中原の唇を待っているようだ。
ほんの少し前まではただの皮膚の一部としか思えなかったのに。
「どうして欲しいのか、言ってごらん?」
「え……?」
戸惑う真由子に、中原はふっと頬を緩める。
「真由子のしたいようにしてあげます。さあ、どうして欲しい?」
「そ、そんな!? 出来ませんわ……っ」
これまでのふたりの関係は、ただただ真由子が中原から与えられる快感に溺れていたようなものである。
そんな彼女から、自分がして欲しいことを指示することなど出来るはずがない。
けれど中原は微笑みながら、震える頂に熱い吐息を吹きかけるのみ。
「あ……」
脳裏には、これまで身体に刻まれた中原の指の感触が、唇の柔らかさが……穿つ熱の力強さがいくつも閃いた。
しかしそれでも真由子は望みを口にすることが出来なかった。
「で、出来ません……!」
首を振り、どうかこれ以上はと中原を見た。
しかし彼は辛抱強く、真由子から別の答えを待っている。
がくがくと、まるで怯えるように身体が震えはじめる。
「や……恥ずかしい……」
求めている。
どうしようもなく中原から与えられる快感を、求めている。
でも、恥ずかしい。
自ら求めるなんて、はしたない。
真由子に植え付けられた倫理観が、箍を外すことを強く拒んでしまう。
「ねえ、真由子、私たちはテレパシーが使えるわけじゃない。ならば、ちゃんと言葉を使わないとわからないでしょう?」
何を求めているかなど一目瞭然な状態なのに、中原はなお真由子の言葉を要求してくる。
「真由子が一番感じる、一番気持ちいいことを、教えてください」
「一番、気持ちいいこと……?」
ごくり、と知らず喉が鳴る。
最後まで残っていた戸惑いは—欲望に押し流された。
「もっと……舐めて……欲しいです」
「承知しました」
願いは、すぐさま叶えられる。
「んあぁあっ!」
片方は頂を吸われながら激しく揉み込まれ、もう片方は先端を指で捏ねられ、真由子は悲鳴のような声を上げた。
これまでの愛撫で得たものよりもずっとずっと強烈な快感の波が、真由子の全てを掻き乱していく。
「やぁっ、いい……! 気持ち、いいの……!!」
一度外れてしまえば、もう我慢など出来るはずもない。
真由子は感じるままに、素直に快感を覚えていることを、伝える。
お預けを食らわされた後だから、こんなに感じてしまうのだろうか。
「よかった、もっと、もっと感じてください」
「やんっ……やあん、あぁぁぁっ!」
胸から離れた指が、真由子の秘された場所へと伸びる。
敏感な核の部分を刺激され、腰が大きく跳ねた。
「ああっ、それ、駄目ぇ……!」
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