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お試し結婚はじめました。 イケメン従兄にめちゃくちゃ甘やかされています

葉嶋ナノハ / 著
瀧順子 / イラスト
ISBNコード 978-4-908757-89-1
サイズ 文庫
定価 713円(税込)
発売日 2017/05/02
レーベル チュールキス

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内容紹介

今すぐ僕のものになるんだ。君は……誰にも渡さない
「僕と結婚したいって言わせるから、覚悟して?」彼氏に裏切られ仕事も辞めた私は、傷心のまま実家に戻ることに。真っ先に出迎えてくれた従兄で初恋相手の慧くんは、自分の会社で働かないかと誘ってくれる。だけど、その見返りは彼と結婚することで!? お試しの新婚生活を始めた私を待ち構えていたのは甘やかされる日々。ベッドの中で抱き締め甘いキスをくれるけど、それ以上触れてはこない。ある日、元彼に襲われかけた私を助けてくれた慧くんは、責め立てるようにして熱い楔で貫いてきて!!
★初回限定★
特別SSペーパー封入!!

人物紹介

碓井香菜美(うすい かなみ)

大学卒業して初めてできた彼氏に二股をかけられ、会社を辞めて実家に戻ってきた。24歳。

河村 慧(かわむら けい)

実家は老舗温泉旅館だが、兄が継ぐため、自ら旅行ガイドサイトを運営する会社を興した。

立ち読み

「いい子だ。よく言えたね」
 慧は口もとに笑みを浮かべた。
「ずるい……こんなの」
「ずるいのはどっちだよ。僕をこんなに夢中にさせて」
 起き上がった慧はパンツのベルトに手をかけ、かちゃかちゃと外し始めた。パンツと下着を素早く脱ぎ、香菜美のワンピースとブラもはぎ取る。そして横にあるチェストの抽斗を開けた。
「ちょっと待ってて」
 避妊具が入っているのだろう。チラリと彼を見て確認する。と、香菜美の目に慧のモノが映ってしまった。避妊具を用意していたのがわかってよかったのだが……あんなにも大きなモノが自分のナカに入るのかと、ひるんでしまう。
 装着を終えた慧が香菜美にのしかかった。
「見てたの?」
「ちょ、ちょっとだけ」
「僕がどれだけ興奮しているか……わかってくれた?」
「……うん」
 真っ赤になっているだろう香菜美に慧がニヤリと笑いかける。そして香菜美の額、頬、唇にキスをした。お互いに何も身に着けていない肌が、熱い。
「挿れるよ……香菜美」
 慧は眉根を寄せ、香菜美の入り口に自分をあてた。ゆっくりゆっくりと、香菜美のナカに挿入ってくる。だが、ある一定の場所で、香菜美は突如痛みに襲われた。
「い、いたっ……! いっ」
 体がこわばり、思わず慧の背中をぎりりとつかんでしまった。
「っ……香菜、美」
 顔をゆがめた慧は、そのまま進んでくる。無理に広げられる内壁が、いまにも引き裂かれてしまいそうだった。
「痛い、慧くん……っ、いた、いっ!」
 腰を引いて逃げようとしたが、お尻を彼につかまれてしまった。
「ごめん、止まらない」
「んっ、ん……んっ」
 涙がぽろりとこぼれた。慧とつながるのは嬉しいのだが、痛みが想像以上だったのだ。
「香菜美、キスしよう」
「うん……んっん」
 意地悪な言葉を並べていた慧だが、キスは優しかった。痛がる香菜美をいたわるように舌を何度も絡ませる。香菜美の緊張と痛みは徐々にやわらいでいった。
「全部……入ったよ、香菜美」
「慧、く……ん」
 彼の言う通り、香菜美のナカは慧のモノでいっぱいだった。まだ痛みはあるが、最初ほどではない。彼のモノをすべて収めた安心感も手伝って、痛みがほぼなくなりつつあった。
「香菜美のナカ、最高にいいよ……」
 顔をゆがめながら慧が熱い吐息を落とす。
「ほんと……?」
「相当我慢しないと、すぐにイッちゃいそうだ」
 香菜美の顔を見つめた慧は苦笑した。
 慧が自分のナカで感じてくれている。香菜美は彼の言葉を嬉しく感じた。そしてその幸福感が香菜美の体に少しの変化を起こし始める。
「まだ痛い?」
「少し、だけ」
 慧とつながるそこはもう、痛みよりも少しの快感を含んでいるのだ。
「動くよ」
「……うん、あっ」
 香菜美の体の横に手を置き、慧が腰を動かし始めた。硬いモノを出し入れされると痛みが少しだけ戻ってくる。
「んっ、ん……っ」
「痛い?」
「わかんない、も、大丈夫、かも、あ」
 ゆっくりと抜き差しされるうちに、慧のモノに慣れてきたナカの滑りがよくなった。少しずつ快感が勝っていく。
 慧の背中に手を回した香菜美は、彼の動きに合わせてみた。そのほうがより快感を得やすいことに気づく。慧も気持ちよさそうな表情を見せた。
「ああ、香菜美、いいよ、いい……!」
 男性のあえぎ声や表情がこんなにも色っぽいものだとは。
 それも、あの慧が快感にあえいでいるのだ。普段は常に余裕な態度を見せている彼のこんな様子は、香菜美の気持ちまで昂ぶらせる。
 慧は腰の動きを徐々に速めた。そのつど香菜美のナカから蜜があふれ出す。指でいじられたときよりも大きなくちゅくちゅという音が、体中にまとわりついた。
「こんなに音を立てて……僕を一生懸命受け入れてる……」
「んっ、あっ、慧くん、慧くん」
「カワイイよ、香菜美っ……!」
「ああっ! あんっ、あっ!」
 激しく腰を打ちつけられ、勝手に声が飛び出す。甘い嬌声は部屋中に響き渡った。
「ひあっ!」


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