該当作品なし
ジュリアンパブリッシング恋愛小説大賞も3回目を迎え、今回は439作品もの個性的、かつ読み応えのある作品が応募されました。応募者の方々には厚く御礼を申し上げます。
今回はヒロイン、ヒーローともにキャラ立ちし、なおかつストーリーも練られた作品が多かったように感じられます。
序盤で十分に物語に入り込める勢いのある展開に、いい意味でのどんでん返し、落としどころの上手いラストなど、楽しみながら審査することができました。
また、一見ハッピーエンドにはなりにくい難しいテーマに挑戦した作品も少なからず見受けられ、そういった意味でもやりがいのある審査でした。
キャラ立ちとストーリーの面白さ、そして魅力的なテーマ性は両立するものですので、次回以降も楽しみにしております。
そんな中、心ならずも落選させた作品には、Hシーンに比重が多く傾いてしまい、肝心の恋愛の過程が十分に楽しめなかったものもありました。
ムーンライトノベルズ様で書く以上、Hシーンが重要な意味を持っているのは承知していますが、キャラの性格やストーリーにそぐわない入れ方をしてしまっては、作品全体の面白さを削いでしまうこともあります。審査中も「このヒーローであれば、ここで無理やりHしなくてもいいのではないか」「ここで長いHシーンを入れるよりは、印象的なエピソードやキャラクターらしい会話を入れて、二人の心の距離が縮まっていく様子を描いた方がいいのではないか」などといった意見が交わされました。
Hシーンを入れる際には、そういった点も考慮することで、作品の完成度はより高まると思われます。
以上のことを踏まえつつ、金賞1作、銀賞3作を選出いたしましたが、短編作品の中にも面白いものが多々見られたため、今年は特別賞として3作品を選出しました。
今回応募いただいた短編の中には、短編だからこそ面白いと思われる作品と、長編にすればさらに可能性が広がったのではないかという作品があります。その判断はテーマによって異なりますので、執筆される際にはその点も一考されてもいいのではないでしょうか。
最後に、当コンテストでは他ではあまり見ないテーマの作品はもちろん、王道の現代ものや、勢いのあるラブコメディなども引き続き募集しております。
皆様とともに様々な面白さのあるレーベルを作っていければ幸いです。
編集部一同