記念すべき第5回を迎えたジュリアンパブリッシング恋愛小説大賞に、今回は前回を大幅に上回る493作品の素敵な作品が応募されました。応募者の方々には心より御礼申し上げます。

今回は特にラブコメディや、現代ものに光る作品が多かったように感じられました。
珍しい着眼点や設定などのアイデアが面白い作品や、王道のものでも読む人を惹き込ませ感情移入してしまうような作品もあり、多彩な世界観を楽しみながら拝見いたしました。
キャラ立ちと設定だけでなく、惹き込まれる面白さのある作品を、次回以降も楽しみにしております。

一方で、心ならずも落選させたものの中には、書きたいテーマが不明確なまま完結してしまう作品がございました。設定を活かすだけではなく、その上で伝えたいことをしっかりと盛り込むことで、より説得力のあるエピソードが出来上がるのではないでしょうか。
物語の核となる部分はどこなのか、それが伝わる構成になっているかを意識してブラッシュアップしていけると、より読み応えのある物語になっていくかと思われます。
また、今回レーベル色が曖昧になってしまっている作品もいくつかございました。
コンテストに応募される際は、そのレーベルの読者を意識した作品作りをしていただけますと、より作品の精度が上がっていくのではと思います。

以上のことを踏まえつつ、金賞3作、銀賞4作を選出いたしました。そして今回、コミカライズすることでより物語の魅力を引き出せる作品がございましたので、コミカライズ賞として1作品選出しました。
今回は長編のみの受賞となりましたが、ご応募いただいた短編の中には短編だからこそ面白い作品もあれば、長編にすればより設定が活かされたのではと思われる作品もいくつかございました。テーマや設定によって適した文字数は異なりますので、ご執筆の際に是非ご一考いただければと思います。

最後に、当コンテストでは王道の現代ものや、少し変わった設定のラブコメディなど素敵な作品を引き続き募集しております。 是非次回も積極的に挑戦していただき、皆様とともにより面白いレーベルを作っていければ幸いです。

今後とも、ジュリアンパブリッシングをどうぞよろしくお願い申し上げます。

編集部一同