書籍詳細
恋のためらい愛の罪
ISBNコード | 978-4-86457-079-4 |
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サイズ | 文庫本 |
定価 | 696円(税込) |
発売日 | 2014/08/18 |
発売 | ジュリアンパブリッシング |
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内容紹介
人物紹介
永野 麻祐(ながの まひろ)
童顔でよく高校生に間違われる大学生、20歳。
神谷と出会うまで一夜限りの寂しさを埋めるような生活をしていた。
神谷 脩二(かみや しゅうじ)
強面だが周囲からの信頼が篤い弁護士、38歳。
何かと麻祐のことを子供扱いする。
立ち読み
「いきなり後ろだけでいっちまうはめになっても、いいのか?」
麻祐はすぐさま首を横に振った。
厭に決まっている。どうしようもなくなって洟をすすった麻祐に、神谷が苦笑する。呆れているのだろうか、しょうがないなと一言こぼし、麻祐のものに触れてきた。
「あ、あ、やぁ……いくっ」
途端に、これまで経験したことのない激しい絶頂感に襲われ、背をしならせながら勢いよく射精した。
「あぁ……」
あまりの愉悦に我を忘れるほどだった。
「二重丸をやろう。最初にしては上出来だ」
指が抜かれても、体内の疼きは消えない。むしろ喪失感すら覚える。
余韻に浸り切っていた麻祐は肩で息をつきながら、脚が高く抱え直されても身を任せた。
「——やだ」
入り口に熱が押し当てられ、ひゅっと息を呑む。指とは比較にならないほど大きく、硬い熱だ。
窄まりかけていた襞を抉ぐるようにして、熱は内側へと挿り込んできた。
「嘘、あ、あぁ——」
凄まじいまでの圧迫感に襲われ、反射的に逃げを打ったが、頭を押さえられて引き戻される。髪に絡んでくる指は優しいのに、行為は強引だ。
「や……怖い、よ……っ」
思わず肩にしがみつくと、宥めるように鼻先に軽く口づけられた。
「なにが怖い? こんなに濡らしといて——ほら、力抜け」
「無理……ぁう」
内壁を引き摺って、神谷は少しずつ奥へと進んでくる。時間はかけてくれるが、やめるつもりはないようだ。
「無理なもんか。ほら、上手に挿っていってるぞ」
「で、でも……あぅ、うっ」
「その調子だ」
自分でも不思議だった。なぜ自分は神谷にされるがままになっているのか。もっと早い段階で拒絶できたはずだ。いや、そもそもキスくらいでぐずぐずにされてしまった自分が信じられない。
「いい子だ、麻祐」
「か……みやさ……っ」
抗うのをやめた麻祐は、内側を抉ってくる存在に歯を食いしばって堪える。それどころか、腰をシーツから浮かせて協力さえした。
「も、無理、だって。これ以上、絶対……無理っ」
胃がせり上がっているような感覚に音を上げると、頬や額に優しくキスされる。
「もう少しの辛抱だ」
宥めてくる声もどこか優しい。自分が耐えるのはもしかして神谷に優しくされているからだろうかと、ぼうっとなった頭の隅で麻祐は思う。が、すぐにそれどころではなくなった。一度大きく揺すられ、驚くほど奥まで支配されて、今度こそ堪え切れずにぽろぽろと涙をこぼした。
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