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今宵、神様に嫁ぎます。 〜花嫁は強引に愛されて〜

高岡ミズミ / 著
緒田涼歌 / イラスト
ISBNコード 978-4-86457-099-2
サイズ 文庫本
定価 631円(税込)
発売日 2014/12/18
発売 ジュリアンパブリッシング

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内容紹介

山で化け物に襲われていた浩介を救ってくれたのは、光を纏いながら、鮮やかな剣さばきで化け物を倒す不思議な男・須佐だった。何でもお礼すると言ったせいで、屋敷へ連れ込まれ、豪奢な天蓋つきの寝所で熱い愛撫に何もかも搾り取られてしまう。須佐の体液を粘膜吸収したせいで屋敷の外に出られないと言われ戸惑う浩介に、須佐は秘密を告白してくる。『愛の意味を教えてくれ』と、彼の花嫁にさせられそうになって……!! 神様×いたって普通の青年の寵愛ラブ? オール書き下ろし!!

人物紹介

近江浩介

ごく普通の平凡な大学生。20歳。
自らがゲイであることを自覚している。

須佐

力の象徴である神様。
勝手で横暴だが、優しい一面も持ち合わせている。

立ち読み

「浩介」
 自分を呼んでくる須佐の声がひどく上擦っていて、見つめてくる双眸も真摯だからだろうか。ここでやめなければと思えば思うほど抗えなくなってしまう。
「あ」
 素肌の胸に口づけられて、自然に声が漏れた。
 須佐は平らな胸を揉みしだく一方、乳首を口に含んで舐め回し始める。そうされると腰のあたりが疼いてきて、居ても立ってもいられないような心地になる。
 身動ぎすると、動くなと命じるかのように胸の手が中心に下りた。いつの間に下も脱がされていたのか性器を揉まれ、ダイレクトな快感に脳天が痺れる。
「あ、あ……や」
 二度目の体験だが、初体験に勝るとも劣らない—いや、今回のほうが確実に強い愉悦に囚われる。二度目だからなのか、それとも胸を舐められているせいなのか、他に理由があるのかわからないまま射精感が一気に高まっていった。
「も、駄目……で、出ますっ」
 訴えると、唐突に性器から手が離れた。
「……んで」
 絶頂の寸前でやめられ、思わず不満を訴える。が、須佐はやめたわけではなかった。
「あ……嘘っ」
 驚いたことに、須佐がなんの躊躇もなく浩介の股間に顔を埋うずめる。熱く、濡れた口中に包まれる気持ちよさときたら……この世のものとは思えなかった。
「あ、あ……や、も、いくっ、離し……っ」
 まさに秒殺だ。離してくれと言う間もなく、砲身に舌を絡められた途端に達してしまう。
「ごめ……うぅぅ」
 びくびくと身体を跳ねさせながら謝罪するが、凄まじいまでの絶頂を味わい、まるで脳みそがぐちゃぐちゃに溶けてしまったかのようだった。
 あまりの気持ちよさに思考がストップし、浩介は両手足をだらりと投げ出した。
「問題ない」
 反して須佐は平然とした顔でごくりと喉を鳴らし、自身の口許を手で拭う。うまいものでも食べたときみたいに満足げにも見える顔を前にして、いまさらながらに恥ずかしくなり目をそらした。
「そのままじっとしてろよ」
 命じられるまでもなくどうせ動けない。自慰とは比べものにならない強いクライマックスのせいで、どこにも力が入らなくなった。
 大の字に転がった浩介の身体が、くるりと反転させられた。これはもしかして、と背後を振り返ったとき、須佐が自身の指に舌を這わせている場面を目撃する。その指をどうするつもりなのか、問う勇気がない。
「じっとしてたらそのうちよくなる」
 どんな根拠からか知れない一言で、須佐は浩介のあらぬ場所を開きにかかる。
「ぅあっ」
 そこを濡れた指で撫でただけでは飽き足らず、あろうことか舌先まで伸ばしてきて仰天した浩介は、手足をばたつかせて暴れた。
「そんな、の駄目っ……やだっ」
 上に逃げようとしても、腰を掴まれ引き戻される。どんなに暴れても、厭だと喚いても須佐は聞き入れず、実力行使に出る。
「なにも準備してねえんだから、我慢しろ」
「あ、や……嘘……あぁ」
 入り口を舌で割られ、あまりの生々しさに仰け反った。ぬめぬめと辿られ、耐え難い感触にざっと肌が粟立つ。
「厭、だ……も、無理っ」
 シーツを掴み、髪を振り乱す。とても正気ではいられない。
 浩介の意思に反して、須佐に唾液を送り込まれたそこは確実に緩んでいく。どれほど力を入れていても、やすやすと舌の進入を許してしまった。
「須……さっ、も、やめ、てくだ……いっ」
 何度頼んでも聞き入れられない。それどころか濡れた入り口を指で押し開かれる。
「あ……うぅぅ」
 挿入され、浅い場所で動かされてなんとも言えないむず痒さがそこから込み上げる。いやらしい音まで聞こえてきて、羞恥心で脳みそが沸騰しそうだった。
「あ、や……いや、だぁ」
 とても背後を確認する勇気はない。シーツにしがみついたまま、須佐にされるがままになる。
 指は徐々に大胆になり、浩介の中を擦り立て始める。
「ぅあ……そこ、やだっ」
 背筋に電流が走ったような気がして、ぶるりと震えた。
「厭って言っても、こっちが勃ってきてるじゃねえか」
「そ……なわけ……」
 否定したかったが、性器を指で撫で上げられ、須佐の言葉が嘘ではないと自覚する。どうやら浩介は、体内の刺激だけで勃起してしまったようだ。自身の先端から布団へと糸を引いているのが目に入り、そのいやらしさに声を上げる。自分でも躊躇するほど掠れた喘ぎ声だった。

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