書籍詳細
神獣の溺愛 〜狼たちのまどろみ〜
ISBNコード | 978-4-86457-309-2 |
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サイズ | 文庫本 |
定価 | 693円(税込) |
発売日 | 2016/04/26 |
発売 | ジュリアンパブリッシング |
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内容紹介
人物紹介
篠宮敬司
雅流と猛流の秘密を知る。
三人で同棲生活中。
大上猛流
雅流の弟。超売れっ子モデル。
神代の力を継ぐ大神一族の直系。
狼の姿では黒色の毛。
大上雅流
芸能会社社長。
神代の力を継ぐ大神一族の直系。
次代の長。
狼の姿では銀色の毛
立ち読み
内側の感じる場所を探られて、その度に腰が跳ねた。二人がかりの愛撫は、敬司をあっという間に限界に押し上げる。
乳首はツンと尖り、指でそっと触れられるだけでも身体が敏感に反応した。後孔に銜え込んだ指は三本になり、揃えた指で中を突かれる。気持ちよくて、目の前の逞しい身体にしがみついた。
「も、イく。イきたい」
腰を振りながら最後の階を駆け上がろうとしたのに、
「指でイくのか?」
雅流に揶揄されてはっと我に返った。慌てて自分で昂りの根元を押さえつける。辛うじて間に合ってイくのは堪えたが、その分快感が行き場をなくし苦しくて喘ぐ。
切ない思いを堪えてようやく我慢したのに、それを見澄ましたように雅流が挿入した指で、感じる場所を意地悪く刺激するから堪らない。
「やめ……っ」
訴えたが、雅流は艶やかに笑って首を振る。
「駄目。もう少し我慢したら、もっと悦くなるから」
言いながらさらに中で指を動かして敬司を呻かせた。
「も……苦しい。イきたい」
昂りを押さえていた指から力が抜けかける。と素早くそれを察した雅流がその上から手を被せて縛める。
「やぁ……っ、離し、て」
「気は凄く甘くなってるけど、敬司が苦しそうで可哀想だ。俺も欲しいし。中はどう?」
猛流が敬司の様子に眉を寄せながら雅流を見た。
「もう少しだな」
「だったら挿れてやってよ。敬司は大丈夫だと思う」
「わかった」
雅流が呟き、しっとりと汗が滲んだ身体をひっくり返され、腰だけを高く持ち上げられた。
「こちらの方が少しは楽だろうから」
意地悪をしても基本二人は敬司を大切に想っていて、どんなときにも傷つけないように気を配っている。
猛流が敬司の上半身を抱えて固定し、雅流が背後から自らのモノを宛がった。慎重に入り口を掻き分けて挿入していく。
「あああっ……」
入り口はまだ蕩けていなかったようで、押し入られるときの引き延ばされる感覚が辛い。胸を喘がせていると、猛流が手を伸ばして乳首を刺激して意識を逸らしてくれる。雅流も萎えかけた昂りをあやしながら、敬司の様子を見定めていた。
思いやりは嬉しいものの、それでは辛い時間が引き延ばされるだけだ。
「も、奥、来て……、だいじょぶ、だから」
顔を雅流に向けて、一息に挿れてほしいと頼む。
「しかし」
「いいから……っ」
「敬司の言うとおりに」
猛流にも促されて、雅流が敬司の腰を掴み直した。次の瞬間入り口辺りでとどめていた自分自身を、勢いよく奥まで押し込んでいく。熱杭に貫かれて、敬司は声もなく仰け反った。脳天まで衝撃が走り抜ける。
しかしそれを猛流が和らげてくれた。髪を優しく撫でキスをし、感じる場所を狙って愛撫を繰り返した。後孔に意識が集中するのを妨げ快感を送り込むことで、痛みや苦しさを軽減する。
雅流も敬司が落ち着くまで、最奥にとどまり動かないでいた。その間に再び昂りを握り取り、意識が快感を追えるように擦り上げて、勢いを復活させる。
そうして前後から労りを向けられると、気持ちが昂揚し身体の熱も戻ってきた。
「はふっ、んっ」
息を吐いたら艶めかしい声も一緒に零れてくる。途端に雅流が反応して、一度奥まで押し込んだ自身を引き抜きにかかった。ゆっくりと引き、ゆっくりと戻る。途中で腰を揺すって敬司の弱みを突かれると、たやすく情動を揺さぶられ、内壁が連動した。
もともと感じやすくできているそこは敏感な場所で、ざわついて蠢動しぴったりと雅流に巻きついてもっとと促した。今度は雅流を呻かせる。
雄大なモノが敬司の中を行き来する。狼の習性も持つ雅流のそれは、優雅な外見に反して猛々しい。
喘ぎながら、敬司が上り詰めていく。次第にずんずんとリズミカルに突かれるようになり、汗で濡れた身体が艶めかしくうねった。奥深くを征服しながら、雅流が敬司の昂りを解放に導く。その瞬間に合わせて猛流も、敬司の乳首を揉み込み、噛みつくようなキスで翻弄した。
頭の中が白く濁る。腰から胸から口からも、強烈な波が押し寄せて敬司を攫っていった。
「イく……、イくっ。……ああっ」
息が苦しくて首を振り、猛流のキスを振り切ってから切ない声をあげる。腰をぶるりと震わせ、敬司が達した。昂りの先端から蜜液が勢いよく飛び出していく。身体全体がびくびくと痙攣して、中の襞も激しく反応した。
奥に銜え込んだ熱塊を絞り上げる。雅流はその動きに逆らわず、敬司の中に白濁を放出した。
二度三度腰を動かして思いの丈を吐き出すと、雅流がぎゅっと敬司を抱き締めてきた。
「敬司、愛している」
甘い吐息が背後から敬司の耳朶を揺らす。艶めかしいそれに背筋がぞくぞくした。
「あ、狡い。敬司、俺もだぞ。俺も愛してるからな」
負けじと前から猛流が顔を近づけ、喘いでいる敬司の唇の端にちゅっとキスをする。まだ息が整わず激しく喘いでいるので、唇を塞ぐのを遠慮してくれたようだ。
そんな遠慮、いらないのに。
敬司は唇を突き出してキスをねだる。猛流が笑いながら唇を押し当ててきた。舌が忍び込んできて中を嘗められる。苦しいけれど気持ちいい。口腔を明け渡して、ぼうっとしたままキスに酔いしれた。
雅流がゆっくりと腰を引いていく。中の空洞が切なくて、誘うように腰を揺らしていた。
「猛流、敬司は今度はおまえが欲しいそうだ。交代しよう」
蕩けた身体を抱え上げられ、猛流に腰を向ける態勢にされた。
「行くぞ、敬司」
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