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赤ちゃん狼が縁結び

伊郷ルウ / 著
小路龍流 / イラスト
ISBNコード 978-4-86669-043-8
サイズ 文庫本
定価 754円(税込)
発売日 2017/11/20

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内容紹介

イケメン狼とつがいになって夫婦生活!?
別荘地で挿絵の仕事をして暮らす千登星は、裏山で白い子犬を拾う。翌朝カッコイイ男性が飼い主だと訪ねてくるが突然倒れ、その身体には獣の耳とふさふさ尻尾が生えていた!?心配した千登星は狼の生き残りというタイガとフウガの白狼親子と暮らすことに。衰弱した力を戻すには精子が必要っ!?恥ずかしいけど自慰でムダにするより役立つなら、と承諾するも、童貞の千登星は扱かれる快感に悶え、その色香に酔ったタイガは熱塊を秘孔に挿入? まるで新婚蜜月生活が始まってしまい!?
★初回限定★
特別SSペーパー封入!!

人物紹介

小日向千登星(こひなたちとせ)

挿絵の仕事をしながら別荘地で暮らす。白狼との蜜月生活にドキドキの毎日で!?

タイガ

狼の生き残りと言われている白狼。フウガという子狼とひっそりと暮らしていた。

立ち読み

「チトセ、俺の大切なチトセ……」
 寝室の真ん中で突っ立っている千登星を抱きしめてきたタイガが、ひとしきり見つめてきたかと思うと唇を塞いできた。
「んっ……」
 キスもまだ慣れていないから、唇が触れ合わさっただけで鼓動が跳ね上がる。
 唇を重ねたままベッドへと連れて行かれ、雪崩れ込むように抱き合って横たわった。
 下敷きになった千登星の身体が、ベッドに沈み込む。
 タイガの重みを感じたら、ますます恥ずかしさが募り、全身がカーッと熱くなった。
「ふあっ……んん……」
 搦め捕られた舌をきつく吸われ、鳩尾の奥がずくんと疼く。
 どこもかしこも熱くてたまらない。
 キスしかしていないのに、股間までが熱を帯び始める。
「反応がいいな?」
 さっそくタイガが股間に手を伸ばしてきた。
 身体を重ねているから、千登星自身の変化を容易に感じ取ったようだ。     
「っん……」
 デニムパンツ越しに股間を掴んできた彼が、また唇を重ねてきた。
 すぐさま忍び込んできた舌で口内を丹念になぞられ、くすぐったさに身を捩る。
 彼は股間に置いた手を動かすでもなく、そのままにしていた。
 それなのに、どんどん己の熱が高まっていく。
 まるで、早く直に触れてほしがっているみたいだった。
「うんっ」
 デニムパンツの中央に置いてある手で内腿を撫でられ、千登星は大きく肩を跳ね上げる。
 なんだか焦らされているみたいだ。
「やっ……」
 まるでこちらの思いを察したかのように、再び大きな手でデニム地越しに己を掴んでくる。
 その手でやわやわと己を揉みしだかれ、下腹の奥深いところが甘く疼き、思わず唇を噛んであごを反らした。
「くふっ……」
 露わになった喉元に唇を這わされ、肩が小さく震える。
 今日のはやけにねちっこい。
「タイガさん……」
 どうしたのだろうかと思い、唇から逃れて彼に目を向けると、白い毛に覆われた尖った耳が出ていて慌てた。
「ちょっと急いだほうがいいんじゃないの?」
 急かした千登星を、彼が熱っぽい瞳で見つめてくる。
「楽しみたい気分が勝っているんだ」
 苦笑いを浮かべたタイガに唇を塞がれ、舌を搦め捕られた。
 互いの思いが同じとわかったから、彼は気持ちが昂揚しているのだろう。
 腕に抱かれ、温もりを感じるのがとても心地よく、彼の好きにさせてあげようと思う。
 いくらなんでも、精を身体に取り入れる前に力尽きてしまうはずがない。
 そこまで、彼も我を忘れてはいないはずだ。
「んんっ」
 搦め捕られた舌をことさら強く吸われ、さらには片手で布越しに包み込んだ己を丹念に揉まれ、瞬く間に馴染みある感覚が湧き上がってくる。
 与えられる感覚のすべてが心地よいと思えるのは、タイガが好きだからに他ならない。
 身を任せている千登星は、素直にそう感じていた。
 いつ終わるともしれないキスに、身体の熱ばかりか気持ちも高まっていき、千登星は無意識に広い背を抱きしめる。
 それを喜んだように、タイガがこれまで以上に熱烈なキスをしてきた。
「んふっ……」
 息継ぎを忘れてしまいそうなほど濃厚なキスに、いつしか夢中になっていく。
「チトセ……」
 不意にキスを終えたタイガが勢いよく起き上がり、千登星が投げ出している脚に跨がってきた。
 抗う気持ちなどさらさらなく、おとなしく横たわったまま熱に潤んだ瞳で彼を見上げる。
「先に精をもらうぞ」
 短く言った彼が、千登星のデニムパンツの前を開き、下着ごと途中まで引き下ろす。
 己に空気を感じて羞恥を覚えたけれど、それは一瞬のことだった。
「あふ……っ」
 身を屈めてきた彼が、すっかり勃ち上がっている己を口に含んだのだ。
 忘れようにも忘れられない、うっとりするほどの気持ちよさに、甘ったるい吐息がもれる。
「はーぁ……」
 口いっぱいに己を含んだタイガが、片腕を千登星の腰に回してきた。
 そうしてがっしりと腰を抱え込み、淫らな音が立つほどに先端部分を吸ってくる。
「ふあっ……あっ、あっ……」

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