書籍詳細
赤ちゃん狼が縁結び
ISBNコード | 978-4-86669-043-8 |
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サイズ | 文庫本 |
定価 | 754円(税込) |
発売日 | 2017/11/20 |
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内容紹介
人物紹介
小日向千登星(こひなたちとせ)
挿絵の仕事をしながら別荘地で暮らす。白狼との蜜月生活にドキドキの毎日で!?
タイガ
狼の生き残りと言われている白狼。フウガという子狼とひっそりと暮らしていた。
立ち読み
「チトセ、俺の大切なチトセ……」
寝室の真ん中で突っ立っている千登星を抱きしめてきたタイガが、ひとしきり見つめてきたかと思うと唇を塞いできた。
「んっ……」
キスもまだ慣れていないから、唇が触れ合わさっただけで鼓動が跳ね上がる。
唇を重ねたままベッドへと連れて行かれ、雪崩れ込むように抱き合って横たわった。
下敷きになった千登星の身体が、ベッドに沈み込む。
タイガの重みを感じたら、ますます恥ずかしさが募り、全身がカーッと熱くなった。
「ふあっ……んん……」
搦め捕られた舌をきつく吸われ、鳩尾の奥がずくんと疼く。
どこもかしこも熱くてたまらない。
キスしかしていないのに、股間までが熱を帯び始める。
「反応がいいな?」
さっそくタイガが股間に手を伸ばしてきた。
身体を重ねているから、千登星自身の変化を容易に感じ取ったようだ。
「っん……」
デニムパンツ越しに股間を掴んできた彼が、また唇を重ねてきた。
すぐさま忍び込んできた舌で口内を丹念になぞられ、くすぐったさに身を捩る。
彼は股間に置いた手を動かすでもなく、そのままにしていた。
それなのに、どんどん己の熱が高まっていく。
まるで、早く直に触れてほしがっているみたいだった。
「うんっ」
デニムパンツの中央に置いてある手で内腿を撫でられ、千登星は大きく肩を跳ね上げる。
なんだか焦らされているみたいだ。
「やっ……」
まるでこちらの思いを察したかのように、再び大きな手でデニム地越しに己を掴んでくる。
その手でやわやわと己を揉みしだかれ、下腹の奥深いところが甘く疼き、思わず唇を噛んであごを反らした。
「くふっ……」
露わになった喉元に唇を這わされ、肩が小さく震える。
今日のはやけにねちっこい。
「タイガさん……」
どうしたのだろうかと思い、唇から逃れて彼に目を向けると、白い毛に覆われた尖った耳が出ていて慌てた。
「ちょっと急いだほうがいいんじゃないの?」
急かした千登星を、彼が熱っぽい瞳で見つめてくる。
「楽しみたい気分が勝っているんだ」
苦笑いを浮かべたタイガに唇を塞がれ、舌を搦め捕られた。
互いの思いが同じとわかったから、彼は気持ちが昂揚しているのだろう。
腕に抱かれ、温もりを感じるのがとても心地よく、彼の好きにさせてあげようと思う。
いくらなんでも、精を身体に取り入れる前に力尽きてしまうはずがない。
そこまで、彼も我を忘れてはいないはずだ。
「んんっ」
搦め捕られた舌をことさら強く吸われ、さらには片手で布越しに包み込んだ己を丹念に揉まれ、瞬く間に馴染みある感覚が湧き上がってくる。
与えられる感覚のすべてが心地よいと思えるのは、タイガが好きだからに他ならない。
身を任せている千登星は、素直にそう感じていた。
いつ終わるともしれないキスに、身体の熱ばかりか気持ちも高まっていき、千登星は無意識に広い背を抱きしめる。
それを喜んだように、タイガがこれまで以上に熱烈なキスをしてきた。
「んふっ……」
息継ぎを忘れてしまいそうなほど濃厚なキスに、いつしか夢中になっていく。
「チトセ……」
不意にキスを終えたタイガが勢いよく起き上がり、千登星が投げ出している脚に跨がってきた。
抗う気持ちなどさらさらなく、おとなしく横たわったまま熱に潤んだ瞳で彼を見上げる。
「先に精をもらうぞ」
短く言った彼が、千登星のデニムパンツの前を開き、下着ごと途中まで引き下ろす。
己に空気を感じて羞恥を覚えたけれど、それは一瞬のことだった。
「あふ……っ」
身を屈めてきた彼が、すっかり勃ち上がっている己を口に含んだのだ。
忘れようにも忘れられない、うっとりするほどの気持ちよさに、甘ったるい吐息がもれる。
「はーぁ……」
口いっぱいに己を含んだタイガが、片腕を千登星の腰に回してきた。
そうしてがっしりと腰を抱え込み、淫らな音が立つほどに先端部分を吸ってくる。
「ふあっ……あっ、あっ……」
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