書籍詳細
自称神様を拾いました
ISBNコード | 978-4-908757-14-3 |
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定価 | 1,320円(税込) |
発売日 | 2016/07/27 |
ジャンル | フェアリーキスピンク |
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内容紹介
立ち読み
「お前が真に俺を受け入れてくれるのかを知りたい。自分から足を開いて、お前の全てを見せてくれ」
とんでもない要求を言い出したレイを私は驚愕のままに見つめた。
レイは笑いながら私を促す。
「できるだろう? あの時、俺を襲おうとしたお前なら……ああ、責めているわけじゃない。嬉しかったんだ。お前がそこまで思い詰めるほど、俺の事を愛してくれていたのだと分かってな」
ぱくぱくとまるで金魚のように口を開け閉めするしかできない私にレイは言う。
「だからもう一度確認したい。お前が俺をどれくらい愛してくれているのか。ソフィー、俺はお前を愛している。愛しすぎて……壊してしまわないか心配なくらいだ」
そう言いながら、レイは自らも服を脱ぎ捨てた。鍛えられた上半身が目に入る。彼はトラウザーズもあっさりと脱ぎ、私と同じ一糸纏わぬ姿になった。そうすると目に映るのは、彼の下肢にあるそそり立った一物。
初めて見た男の欲望に、目を大きく見開く。
先生から話には聞いていた。男性の欲望のサイズには大小あり、個人差があるのだと。そしてそれについて触れないのが淑女の常識なのだと。勿論、私は男性の平均的なサイズを知っている筈もない。レイだったらなんでもいい。……だが、これはあまりにも大きすぎないだろうか。
私は目を疑った。驚くほどの長さとどう考えても私の中に入らないだろうと思うような太さ。赤黒く凶悪な姿は私の想像を遥かに凌駕するものだった。
え……これが私の中に入るの? 不可能じゃない?
「……大きすぎる。こんなの無理……」
これを私は自分で無理やり挿れようと考えていたのか。なんと無謀な。
呆然と首を横に振る。普通なら恐怖で目を逸らすのかもしれない。だが私は恐ろしすぎて逆に目を離せなかった。凝視していると、彼の肉茎が更に太くなったように見えた。
「そんなにじっくり見つめられると、もっと大きくなるぞ」
「ええっ!?」
笑いを含んだレイの言葉に、弾かれたように顔を上げた。
レイと視線が絡み合う。
その目が私に足を開けと促していた。
「う……ううう」
分かっていてもなかなか行動を起こせない。特に彼の欲望の象徴を見た後だからなおさらだ。
躊躇っていると、レイがここぞとばかりに責めてくる。
「ソフィー? 俺を愛していないのか? あの日のお前の行動はその程度のものだったのか? それとも今のお前はあの時ほど俺を想ってくれてはいないのか?」
その言葉に息を?んだ。
そんな筈がない。私は、全部を捨ててレイの手を取ったのだ。この想いがそんな軽いものだとは思ってほしくなかった。煽られただけだと理解していたが、それでもそこまで言われて私が退ける筈もない。
ええい、なせば成る!
私はぐっと唇を?みしめた。
そうだ、あの夜這いに行った時より状況はましな筈。あの時の彼はいくら私が頑張っても抱いてはくれなかった。今は違う。私が勇気を出せばそれで済む話なのだ。
私は含羞を堪え、少しずつ足を開いていった。それでも抑えきれない羞恥で足ががくがくと震える。そんな私をレイがじっと観察していた。どこを見られているのか、考えたくもない。
「は……ぁ……んっ」
なんとか肩幅くらいまでは開いた。これでも十分頑張った方だと思う。もう許してほしいと顔を上げれば、ふるふると否定するように首を振られた。まだ許してはくれないらしい。泣きそうになりながらも更に足を開いた。
「レイ、もういい? 信じてくれた?」
結局彼が満足するまで足を大きく開かされた私は、全てを彼に晒すような情けない格好をする羽目になった。レイが目を細めて言う。
「お前の綺麗な花弁がひくついているところまで全部見える。涎を垂らしているみたいに糸を引いているな。俺に見られて、そんなに興奮したのか?」
意地の悪い言葉にかっと?が熱くなる。私はこんなにいっぱいいっぱいだというのに余裕そうなレイ。それがなんだかとても悔しくて、私は何か仕返しできないかと考えた。でもこんな状況でできる事などたかが知れている。せめてもと思い、私はレイに強請るように告げた。
「こんな事までさせたのだから、もういいでしょう? レイ。お願い。私、早くあなたのものになりたい」
途端ぼっとレイの顔が真っ赤に染まった。
こんな言葉を言ったところで効果があるとは思えなかったのだが、どうやら多少は効いたようだ。
やった、少しは仕返しできたかと喜んだのもつかの間、思い切り押し倒された。
覆い被さってくるレイの身体は酷く熱い。
「……よくも俺を煽ってくれたな。ソフィー。もう知らない……覚悟しろ」
低く唸るように告げられた言葉を聞いて蒼白になった。ちょっとした意趣返しだっただけなのに、どうして私が怒られなければならないのか。
「やっ。最初に恥ずかしい事をさせたのはレイじゃない……」
「知るか。お前がどれくらい俺を想っているのか見たかっただけだ。それをあんな台詞まで勝手につけ足して……俺がどれだけお前の事を愛しているか分かっているのか。あんな事を言われて平静でいられる筈がない。自らの蒔いた種だ。自分で回収しろ」
「ちょ……ちょっと」
どうやら私は彼の押してはいけないスイッチを押してしまったらしい。明らかに声音の変わったレイが怖い。無意識に身体が逃げを打った。だが、レイはそれを許さない。
「お前が望む通りに抱いてやると言っているんだ。だから逃げるな」
「に、逃げてなんて……っ!」
開いたままの足を両手で持ち上げられた。更にぐいっと広げられる。文句を言う暇もなかった。何をするのかと混乱する私を余所に、レイは全く躊躇する事なく陰唇を舐め上げた。
「あああっ」
「解してやるだけだ。我慢しろ」
ざらりとした舌の感触に腰が跳ねた。レイは私を押さえつけるようにしながら、開いた肉びらを丁寧に舌先でくすぐっていく。与えられた強い感覚に私は高い声を上げた。
「ひゃあっ! あっ! やっ!」
お腹の中が熱い。触れられた場所がむずむずする。探るように動いていたレイの舌が、蜜口の中に押し込められた。
「あぅっ……だめっ、そんなの……」
まさかそんな事をされると思っていなかった私の頭は大混乱だ。くちゅりくちゅりと舌が何度も蜜口の中と外を行き来する。私は大きく足を広げたまま、与えられる刺激に身悶えるしかなかった。
「ふぁ……あっ……やだあ……そんなとこ……」
「気持ちいいくせに。その証拠にほら、舐めても舐めてもとろとろと液が出てくる。きりがないな」
その言葉に反応したのか、どろりと身体の奥からまた、蜜が零れ出したのが分かった。すっかりだらしなく開いた蜜口から溢れ出る。
「ここも可愛がってやる」
「ひっ!」
先ほどまで丹念に舐めていた部分の少し上、ぷっくりと膨らんだ花芽に舌が触れた。
それだけで全身に痺れるような快感が走る。
「ああっ、ああっ!」
「こら、ソフィー。気持ちいいのは分かったから、動くな。大人しくしろ。もっと……どろどろになるまで可愛がってやる」
「あんっ……んっ……そこっ……舐めちゃだめっ」
舌が花芽を弄る度に、腰が淫らに跳ねる。触れられていない蜜口から愛液が滴る。尖らせた舌先でぐりぐりと捏ねまわされると得も言われぬ快感が全身に広がり、身体を捩り、逃げたくなる。
だがレイに身体を押さえられている状態では身動きも碌に取れない。
私にできるのはせいぜい首をうち振るくらいだった。
「ふぁっ! んんんっ」
レイの動きは止まらない。それどころかますます激しさを増した。膨らんだ小さな花芽を執拗に何度も何度も舐めまわす。時々強く押し潰すようにされると、どうしていいのか分からないくらい下腹部がじんじんする。捏ねまわされると激しい尿意にも似た感覚が湧き起こり泣きたくなった。
「ひっ……んっ……レイっ……そんな、されると……私っ……」
足を擦り合わせたいのにレイが私の足の間にいるせいでそれすらできない。
両手で陰唇を広げるように太ももを押し上げられているので、身動きが取れないのだ。
何かが身体の中を這い上がってくる。追い立てられるような、ぞわりぞわりとした見知らぬ感覚が身体の内部を満たしてくる。
「あっ! やっ! レイ、も、何か……変っ!」
ばたばたと上半身を捩らせながら訴えると、レイは少しだけ顔を上げた。
「イきそうなんだろう? イってしまえ。その方が後で俺を受け入れる時に楽だ」
「イ……イく?」
初めて聞いた言葉。先生からも聞いた事がない。
「今感じている感覚に素直に従うんだ。そうすればお前は絶頂を知る。もっと気持ちよくなれる。いいな、逆らうな。受け入れろ」
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