書籍詳細
とろける蜜月 〜溺愛に恥じらう幼妻〜
ISBNコード | 978-4-86457-090-9 |
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サイズ | 文庫本 |
定価 | 641円(税込) |
発売日 | 2014/07/23 |
レーベル | ロイヤルキス |
発売 | ジュリアンパブリッシング |
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内容紹介
人物紹介
ティルレア・イヴ・ジェラルド
ジェラルド男爵家の末娘。
社交界デビューに胸躍らせる、16歳。
サディアス・レナード・シャーウッド
23歳。シャーウッド伯爵家の長男。
社交界でも有数の美男子。
立ち読み
「可愛い僕のティルレア……」
首筋に唇を移してきた彼が、音を立てながら柔らかな肌を啄んでいく。
内腿を優しく撫でられるのは心地よく、膝が自然と緩んでいった。
「っ……」
片腕に抱き留められている安心感から、夢見心地で初めて味わう愛撫に浸っていたティルレアは、思いがけない動きをした彼の手に動揺して硬直する。
「大丈夫、怖がらないで」
サディアスは子供をあやすように声をかけてきたけれど、指の一本も自由にならないほど身体は硬くなっていた。
内腿を撫で上げてきた彼の手が、ドロワーズの合わせ目を越えてきたのだ。彼は脚に触れてくるだけだと思っていたのだから、驚かないわけがなかった。
「こちらも柔らかだ」
ドロワーズの中に忍び込ませてきた手で柔らかな茂みを撫でられ、驚愕して目を瞠ったティルレアは、咄嗟に悪さをする彼の腕を掴んだ。
「いやっ……」
「触れるだけだよ。それ以上のことはしない」
「でも……」
困惑も露わな顔でサディアスを見返す。
普段、ドロワーズに隠されている秘所は、結婚したあかつきには夫と身体を繋げ合う場所となり、腹に宿した子はそこから産まれてくると習った。
尊い場所ではあるけれど、同時に不浄の場所でもある。身体を繋げるつもりがないのに、どうしてそんなところに触れてくるのか、それが理解できなくて不安になった。
「君が知らない悦びを教えてあげる」
「んっ……」
言葉の意味もわからないままくちびるを奪われ、搦め捕られた舌をきつく吸い上げられ、不安をよそに身体の力が勝手に抜けていく。
(きっと大丈夫……)
酔うほどに甘いくちづけを与えてくれるサディアスが、酷い真似をしてくるわけがない。
そんな思いが脳裏を過ぎり、抗う気持ちは失せていった。
「ん……ふ……」
何度も搦め捕られた舌を吸われ、唇を甘噛みされ、彼の腕を掴んでいた手が力なく滑り落ちる。
息苦しいほどの熱烈なくちづけに、頭の中が霞に覆われたかのようになっていき、無心で彼の唇を貪っていた。
「んんっ」
茂みを弄んでいた彼の指が秘所へと潜り込み、ティルレアはハッと我に返る。
汚れた場所に彼が触れていると思うとジッとしていられず、唇から逃れて身体を遠ざけようとした。
けれど、それもできないまま、身震いして動きを止める。指先で秘所をツイッと撫でられたとたん、そこから甘い痺れが走り抜けていき、身体が固まってしまったのだ。
彼がどこに触れたのかもわからない。けれど、その瞬間に感じたのは、かつて味わったことがない、身を震わすほどに強烈な心地いい感覚だった。
「女性はここで快楽を得られるんだよ」
耳たぶを舐めるようにして囁いてきたサディアスが、先ほどと同じ場所を指先で撫で回してくる。
「ひっ……や……ああぁ」
ジワジワと広がってくる甘い痺れに、自分でも耳にしたことがない声がもれ、身体のそこかしこが震えた。
自分の身になにが起きているのか、さっぱり理解できない。ただわかっているのは、恥ずかしい場所に触れられているのに、とても気持ちがいいということだけだ。
「あ……っんん……」
抑えようのない声が静かな中庭に響き、羞恥を煽られたティルレアは両の手でサディアスにしがみつく。
「サディアス……やめて……私、怖い……」
広い胸に顔を埋め、嫌がるように首を何度も横に振る。
それなのに、彼はやめてくれるどころか、指先をさらなる奥へと進めてきた。
「ひゃっ……」
重なり合った襞のあいだをツーッと指先で撫で上げられ、ドレスに包まれた細い肩が大きく跳ねる。
「どうしてそんなことをするの……汚いからやめて……」
「汚くなどないよ。ここは君を愛する僕にとって、とても神聖な場所だ」
そんなことを口にしながら、襞のあいだで指を前後に動かしてきた。
「もう濡れてきているね」
どこか嬉しげな声が耳をかすめていく。
いったい彼はなにを言っているのだろう。自ら触れたことがない場所だけに、不安を掻き立てられる。
「さあ、気持ちよくしてあげるよ」
襞に添わせながら、指を元の場所へと戻していく。
先ほどとは異なり、指の滑りがよく感じられる。彼が言ったように、秘所が濡れてきているからだろうか。
「んっ、あ……」
茂みのすぐ下を撫で回され、再び甘い痺れに包まれた。
触れられているそこが、小さく尖っているような気がする。甘い痺れの源は、間違いなくその小さな塊のようだ。
「ああぁ……ああ……」
丹念に突起を撫で回されると、先ほどよりも強い痺れが湧き上がってきた。
「やっ……ふ……ぁ」
気持ちよくてたまらず、声がひっきりなしにもれてくる。
痛みはまったくない。ちょっとむず痒い感じもするけれど、肌が粟立つような痺れは心地いいとしか言いようがなかった。
「ここを撫でられると、気持ちがよくないかい?」
指の動きを止めることなく問われ、ティルレアはコクコクと胸の中でうなずき返す。
優雅なドレスの裾を膝まで捲りあげたまま、しどけなく開いた脚の奥を片手で弄られ、あられもない声をあげている。
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