書籍詳細
オレ様刀匠の若奥様
ISBNコード | 978-4-86457-274-3 |
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サイズ | 文庫 |
定価 | 671円(税込) |
発売日 | 2015/12/04 |
レーベル | チュールキス |
発売 | ジュリアンパブリッシング |
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内容紹介
人物紹介
常盤 千花
(ときわ ちか)
働いていた古美術店が廃業するため、
咲良家を紹介され面接を受けることになった。20歳。
咲良 伊織
(さくら いおり)
史上最年少で刀匠の資格を取った天才。25歳。
人間国宝の祖父を持つ。
立ち読み
「やっ……わたし、そん、な……あぁ、んっ!」
指先でコリコリと引っ掻くように割れ目を撫でられ、千花は腰を引きながら、気がつくと左右にくねらせていた。
伊織は口を軽く開いて花芯を甘噛みする。
どちらもレースの上からなのに、千花の躰は初めての経験をトレースするかのようだった。
「あ、あ……やぁ、そんなの、ダメで……す。待って、待って……もう、そこは……ぁ、あぅっ!」
その快感には覚えがあった。同じ悦びを伊織に与えられ、千花は彼にすべてを捧げるつもりで、身を委ねたのだ。
伊織の指に直接触られ、淫芽と蜜窟の浅い部分を同時に弄られて、千花は初めての愉悦に全身を震わせた。
「あの……とき、も……わたし、気持ちよく、て……」
「思い出したか? おまえは、初めてだって言いながら、シーツまで濡らしたんだ」
彼の言葉が恥ずかしくて、千花は顔を覆う。
嘘など言っていない。本当に伊織が初めてなのだ——いや、初めての男性だった。だが、今となっては証明することなどできない。
何も答えない千花をどう思ったのか、
「ほら、ここだ。ここから、トロトロの蜜を溢れさせて、俺をおかしくした」
普段の彼からは信じられないほど、いやらしい言葉を口にし続けた。そして、ショーツの上から蜜窟へと指を捻じ込んだ。
「あぁ、うっ、そんな……やだ、待って。そのまま、なんて……下着が、濡れちゃうから」
必死で耐えようとする千花だったが……。
羞恥心とは別に、その先にある悦びを躰が求めているようだった。
「かまわない。思いきり溢れさせたらいい。ホテルの一夜はともかく、俺たちは今夜、夫婦として結ばれるんだ。それに……もう、濡れてるぞ」
「えっ……あ、あ、あ、やぁーっ!」
低い声で『もう、濡れてるぞ』とささやかれた瞬間、千花は布団を握りしめ、下肢を爪先までピンと伸ばしていた。
はあはあと自分の荒い呼吸が聞こえてくる。
うっすらと目を開けると、木目の天井とそこから吊るされた、灯りがついたままの和風のペンダントライトが見えた。
(やだ、こんな明るい中で、わたしったら)
ライトに照らされながら、ショーツを穿いたまま達してしまったのだ。
千花は脚の間に生温かいぬめりを感じ、気持ちが悪いのに、自分ではどうすることもできずにいた。
「あの、い、伊織? 灯りを、消して」
小さな声でお願いするが、
「灯りは消したくない。おまえの、イキ顔が見られなくなる」
伊織は頑として受け入れてくれない。
「じゃ、じゃあ、せめて、ちゃんと脱がせてから……」
それはそれで、まるで千花のほうからセックスを急かしているみたいだ。とてもそれ以上言えなくなり……。
だがその思惑は、呆気なく伊織に伝わってしまっていた。
「下着を脱がせてから入れてって言うなら、おまえの希望どおりにしてやってもいい」
「……ぬ、ぬが、せてから……れ、て」
頑張っているつもりだが、蚊の鳴くような声になってしまう。
すると、伊織は調子に乗ってもっと要求してきた。
「聞こえないな。それにもっと可愛く——全部脱がせて、早く奥まで入れて! みたいなセリフがいいかな?」
笑いながら千花の声色を真似る姿に、
「……伊織の変態」
つい、ポツリと呟いてしまう。
「おまえなぁ。わかった、どうせ俺は変態だよ。言わないってことは、明るい中で下着をずらして入れてほしいってことだな? よし、意識は落とすんじゃないぞ」
「あ、あ、きゃあっ! 待って、わかったから、言うから……あんっ!」
しっとりと湿ったショーツがヒップから剥がされ、脚の付け根辺りまでずらされた。直後、伊織が覆いかぶさってきた。
濡れそぼつ蜜口に、熱い塊が押し当てられる。
「やだぁ……ぬ、脱がせて……着たまんまなんて、恥ずかしい」
「もう、遅い。結婚までの一ヶ月と初夜からの二週間、悪いがもう限界だ。早くひとつになりたい」
言い終えるなり、彼は腰を力強く動かした。熱い塊が胎内に挿入され、グチュリと蜜の溢れる音が千花の耳まで届く。
昂りは蜜襞を限界まで押し広げながら、奥へ奥へと進んでくる。
だがそれは、千花の記憶のどこを探してもみつからない感覚だ。決して不快なものではない。
それどころか、伊織とひとつに結ばれていく感じがする。
だが、すでに知っている感覚かと問われたら……。
「痛むか?」
気遣いに満ちた伊織の声に、千花は首を振った。
「そうか。じゃあ、最後まで入れるぞ」
「最後って……ああっ!」
太ももが下腹部につくくらい折り曲げられ、真上から伊織の体重を受け止めた。寝室に、ジュプププ……と恥ずかしい蜜音が響き渡る。
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