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王子様の花嫁選び? 〜ロイヤルウエディング〜

柚佐くりる / 著
白井ぬい / イラスト
ISBNコード 978-4-86457-281-1
サイズ 文庫
定価 703円(税込)
発売日 2016/01/15
レーベル ロイヤルキス
発売 ジュリアンパブリッシング

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内容紹介

君は僕の花嫁候補。もう、手に入れたも同然だ。
第一王子の花嫁候補の一人として大国ディアマントに招かれたスティナ王女。貧乏国ゆえ持参金もなく、妃になど選ばれるはずがないとリゾート気分で赴くことに。しかし着いた早々、侍女と間違われて倉庫に案内され、迷ったあげく不審者として美しい青年に捕まり取り調べを受けてしまう。肌をさらされ、身体に触れられて初めて知る強い快感。無罪を確かめた後、結婚するなら愛しあう相手とがいい。特に王子の花嫁になりたいとは思わないと語るスティナを青年は面白がり、次の再会を約束するが!?
★初回限定★
特別SSペーパー封入!!

人物紹介

スティナ

あかるくていつでも前向きな『貧乏な国』ハッペル国の王女。
ヴェイセルの花嫁候補のひとり。

ヴェイセル

大国ディアマントの王子で優れた容姿をもつ。
王の命令により花嫁選びをする。

立ち読み

「あ、やぁ……、んんん……あぁぁっ」
 ぐりぐりと押し潰すように指を動かされスティナは嬌声を上げた。いきなりの激しい愛撫に堪えきれず、男の手を掴む。
「ま、まって……っ」
 もっとゆっくりして欲しい。身体が快感に追いつけない。
「待たないよ」
 掴んだスティナの手ごと、男は動きを続ける。
「あ、……ぁ、……あっ、んんんっ」
 身体が、びくびく痙攣した。気持ちいいのか痛いのか、自分でもよくわからない。
 やがてその指は、花唇を押し開き、内部へと侵入を始めた。まだ蕩けきっていないそこは、硬く閉ざされていてずきりと痛む。
「い、痛い……っ」
 スティナが訴えると指はそれ以上奥へ進むのをやめ、浅い場所で抽挿を始めた。掴んでいる手から、その動きが逐一伝わってくる。
 しばらくすると、ぐちゅぐちゅと粘りけのある水音が響いた。
「もう、少し、かな」
 男は、指の抽挿を止めず、空いているもう片方の手で花芽を弄る。ひたすら甘い快感が駆け抜けて、スティナは身体を震わせた。
「はっ、……あっあ……っ、な、なにが、もう、少し……なの?」
「君の、内側を蕩けさせるんだ」
「と、……とろけ……?」
「あの劇場で、君が僕を気持ちよくさせたいって、言ってくれたから」
「わたしを、とろけさせたら、あなたも……っん、気持ち、よくなれるってこと?」
「そうだよ。ここの中は、気持ちいいだろうね。……楽しみだよ」
 男は微笑みながら、自分の唇を舐めた。その様子にぞくぞくするような色気を感じ、きゅうっと内奥が反応する。
「あっ、……ひぅ……んんっ」
「指、……増やすよ」
「ひぅ……っ、はぁ、ぅっ、……やあ……っ」
 差し込まれた指は、肉壁を押し広げるように動く。
「あ、……あぁっ、あ、……あ、あっ」
 奥をかき回されて、内壁を指で擦られて受ける刺激は、苦しいほど気持ちがいい。
 喘ぎながら、スティナは何度もかぶりを振った。そうしていなければ、どうにかなってしまいそうだった。
「そろそろ……、いい、かな」
 ふいに、上擦った男の声が聞こえた。
「な、……なに……?」
「腰を浮かせて」
 言われた通りにすると、半分ずりおろされていたドロワーズを完全に脱がされた。
 男はスティナの両足を掴んで足を開かせる。普段隠している場所が、高々と空に向けられ、あらぬ場所に日光があたる。
「ああ……、奥まで見えちゃいそうだ」
「や……っ、だ、だめ……、見ないでっ」
「どうして?」
「だ、だって……、そんなとこ……汚い……っ」
「汚くないよ。綺麗なピンク色だ。……それに、ひくひく動いてて、すごく……可愛い。そそられるよ」
 男は、花唇に指を這わせ、蜜をたっぷり手につける。
「今日はよっぽど気持ちいいんだね。お尻のほうまで流れてる」
「いや……、言わ、ないで……っ」
 スティナは恥ずかしさのあまり手で顔を覆った。隠したいところは全部太陽の光に照らされている。顔だけ隠しても意味がないことだっていうことはわかっている。
 それでも、隠れたくて仕方がない。
(こんな……恥ずかしいこと、早く、終わって欲しい)
 男の指が内部へと侵入してきた。今度は簡単に指を奥まで呑み込んだ。
「あ、……あぁ……っ」
「スティナ」
 男は顔を近づけて、耳元で名をささやく。
「ん……っ」
 耳たぶを口に含み優しく歯をたてながら、指は奥をかき回す。
「は、……はぁ……っ、あ……っ」
 今なら、身体中どこを触られても感じてしまいそうだ。
「あ、……ああっ」
「スティナ。顔を隠さないで。感じてる君の顔が見たい」
 濡れた音を響かせながら、耳元で掠れた甘い声がささやく。
「……っ、や、……いやっ」
 この手が離れてしまったら、本当にどうにかなってしまう。顔を覆う手だけが自分を隠せる最後の砦のような気がして、スティナは頑なに首を振る。
 男は仕方がないとため息をついて、スティナの顔から離れた。同時に、奥をかき回していた指も抜く。
「……っ?」
 代わりに、衣擦れの音が聞こえた。なにをやっているのか気になるものの、顔を覆った手を外すのは、やっぱり恥ずかしい。
「本当は、顔を見ながらしたいな」
 しばらくすると男はもう一度顔を寄せ、顔を覆っているスティナの手にキスをした。
「恥ずかしいから……、嫌」
「ん。いいよ。君が嫌がることをするつもりはない」
 やけにあっさり引き下がるんだな。と思っていると、両足をめいっぱい広げられ、花唇に、生温かいなにかが触れた。
「……っ!?」

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