書籍詳細
過保護伯爵に攫われた花嫁
ISBNコード | 978-4-86457-279-8 |
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サイズ | 文庫 |
定価 | 703円(税込) |
発売日 | 2016/01/15 |
レーベル | ロイヤルキス |
発売 | ジュリアンパブリッシング |
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内容紹介
人物紹介
グレース
18歳。亡き母譲りの美貌の持ち主。
慎ましい暮らしをしている。
ブラッド
28歳。ミドルフォース伯爵。
弱い者には優しく、守りたがる性格。
立ち読み
「あぁ……はぁ……っ」
グレースは気持ちいいのに、何故か苦しくて、頭を左右に振った。髪の毛がシーツに当たり、音を立てる。
こんなに恥ずかしいのに、気持ちよすぎる。
彼から逃れたいと思っているのに、このまま愛撫を続けてほしくてたまらない。
彼は一旦、顔を上げ、それから秘裂を指でなぞった。そして、その指をゆっくり内部に侵入させていく。
「ああっ……ぁ……そんな……」
そんな場所に指を入れられるなんて思わなかった。グレースは驚いてしまって、口元に拳を押し当てた。
自分の中に彼の指がある。
そう思うと、その部分がじんと熱く痺れてきた。
わたし……どうしてらいいのか判らない。
けれども、身体がこの続きを求めている。どんなに理性はやめるべきだと言い張っても、身体はもう一直線に他の方向へ走ろうとしていた。
身体だけでなく、頭の中も熱い。淫らな気持ちが先に立って、グレースは抵抗もできなかった。
ただ、彼の愛撫が欲しくて……。
ひとりでに腰を揺らしていた。
彼の指が出たり入ったりしている。指が動くと、内部が擦られるような感覚があった。甘い疼きが感じられて、まるで痒いところに手が届かないようなもどかしい気持ちになってくる。
もう少し……もう少し……。何かが足りない。
そのとき、彼は指を出し入れしながら、敏感な部分に舌を這わせた。
「んっ…や…んぁぁっ……」
あまりにも感じすぎる。グレースは髪を振り乱しながら頭を振る。彼の愛撫から逃れたいけれど、もっとしてほしい気持ちもある。本当はどちらなのか、自分でも判らない。
気持ちいいのに、このまま続けるのが苦しいのだ。
だが、やがてその快感が嵐のように身体の内部を渦巻きだしてきた。熱いものが溢れだす感覚で、グレースは戸惑いながらそれに身を任せていく。
わたし……おかしくなりそう。
熱が一気に身体の奥からせり上がっていって、頭の天辺まで貫いていった。
「あぁぁっ……!」
グレースは全身を強張らせて、ギュッと目を閉じる。
鋭い快感がグレースを満たし、一瞬、宙に浮いたような感覚を覚えた。
わたし……どうなったの?
甘い余韻の中で、グレースはふわふわとした気分になっていた。まだ身体に熱は残っているが、さっきまでの苦しいほどのものではない。
ブラッドが身を起こした。目が合うと、グレースは上気した頬を両手で押さえた。広げられた両脚を慌てて閉じる。
彼はそれを見て、ふっと微笑んだ。
「隠さなくていいんだよ」
確かに今更隠しても仕方がない気がする。脚を広げて、快感に悶える一番恥ずかしい姿を彼に見られてしまったのだ。
それに……。
見られてはいけない箇所も見られた。それどころか、キスまでされてしまった。
ブラッドはシャツのボタンを外し始める。筋肉がつき引き締まった上半身が現れ、グレースは思わず見蕩れた。
男性のそんな姿を見るのは初めてだった。
この身体に抱き締められていたのかと思うと、なんだか急にドキドキしてくる。だが、彼は上半身だけでなく、ズボンや下穿きまで脱いでいく。
どうしよう……!
グレースはどこを見ていいか判らなくなっていた。じろじろ見るのは恥ずかしい。けれども、少し気になる。ちらりと視線を向けると、股間が目に入った。そこに見慣れぬものがあるのを見て、動揺した。
ジョーが小さいときに世話をしていたから、それを目にしたことがある。しかし、小さな男の子と大人の彼とではまったく違う。
彼は全部脱ぐと、ベッドに横たわるグレースに身体を重ねてきた。正確には、グレースの両脚の間に入ってきた。
グレースははっとして、彼を見つめる。彼もグレースを見つめると、微笑んでキスをしてくる。
温かい肌が触れ合って、さっきよりもっとドキドキする。これはグレースが望んだことだった。二人は何も隠していない。裸で抱き合って、互いの体温を感じている。
それに、自分だけが裸なのは嫌だ。彼も同じようにしてほしい。それで二人は対等な人間になれるような気がしていたからだ。
頭の隅で、これは結婚した二人がすることではないかと思う。だが、そんな考えも、彼と触れ合っていると、どこかへ飛んでいってしまった。
身体を重ね、グレースはうっとりして彼の口づけを受けた。キスに夢中になり、手を伸ばして、彼の身体に触れてみる。滑らかな肌の下には、硬い筋肉が感じられた。その手触りが気持ちよくて、グレースはキスしながら、何度もそれを撫でていく。
ふと、秘部に彼の硬い股間が押しつけられた。思わず身体を強張らせる。しかし、彼はそれに構わず、己のものを秘部に擦りつけていく。
「ん……んっ……」
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