書籍詳細
国王陛下の溺愛ウェディング 〜幸せをもたらす伯爵令嬢〜
ISBNコード | 978-4-86457-280-4 |
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サイズ | 文庫 |
定価 | 703円(税込) |
発売日 | 2016/01/15 |
レーベル | ロイヤルキス |
発売 | ジュリアンパブリッシング |
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内容紹介
人物紹介
アイリ・ハルヴァート
明るく素直な性格の伯爵令嬢。16歳。
クラウスの婚約者で次期王妃として勉強中。
クラウス・エスペラント
エスペラント王国の新国王。22歳。
アイリのことをとても大切に思っている。
立ち読み
「んふっ! ん、んー……」
ぐっと下から持ち上げるように乳房を掴まれ、先端の突起を親指の腹で執拗に弄られる。
アイリは合わせた唇の隙間から嬌声を漏らしつつ、それでも懸命にクラウスの口内を味わっていた。ところが……
「——っ、ふうっ……!」
クラウスの舌に絡めていたアイリのそれが、いきなり彼の唇に挟まれたかと思ったら、そのままじゅっときつく吸われた。突然のことに驚いたアイリが、それまで羞恥から固く閉じていた両目を見開く。
目の前には、クラウスの深い青の瞳。それが、欲望を滾らせて爛々としていることに気付き、
アイリはひゅっと息を呑む。
きつく吸われた舌はすぐさま解放されたものの、間近で見たクラウスの瞳に本能的な恐れを感じて身を引きかけた——その時だった。
「——ひっ! あああぁっ……!!」
ナイトドレスの裾から侵入していたクラウスの右手が、ショーツの脇から滑り込み、さらにアイリの秘所へと指先を押し込めたのだ。
「あっ、ううっんっ……んっ……」
いつの間にか溢れていたぬるりとしたものが彼の指の侵入を助け、いきなりの狼藉を許してしまう。
とっさにアイリは身体を起こして逃れようとするも、ついさっきまで胸元を弄っていたクラウスの左手が素早く背中に回って押さえ込まれた。
アイリは相変わらず仰向けに寝転がったクラウスの胸の上に、ぴたりと上半身を重ねるような形で乗せられている。下半身は、彼の腰を跨ぐ格好だ。
両足を閉じようにも間に挟まったクラウスの身体に阻まれる。
それをいいことに、彼の右手は無防備なアイリの秘所を悠々と愛撫した。
「やっ……はっ、う……ああっ……!」
クラウスの男らしく骨張った指は、アイリから溢れた蜜をたっぷりとまとい、中の具合を確かめるようにゆっくりと出し入れされる。
ぬちぬちと、キスよりも淫猥な水音が寝室に響いた。
「んっ、や! クラウスさまっ……いやっ……!」
「嫌ではなかろう。ここをこんなに蕩けさせておいて」
「ああっ! あっ、あっ……!!」
「先ほどのキスといい……アイリはまったく、私を楽しませてくれる」
クラウスは至極上機嫌な様子で、なおも右手の指をアイリの中に突き立てる。
指は、いつの間にか一本から二本になっていた。
一方で、アイリを抱き締めている左手の方は、まるで膝に乗せた子猫をあやすかのように優しく彼女の背中を撫でている。
アイリはただただクラウスの胸にしがみつき、一方的に与えられる快楽に為す術もない。
そんな彼女を、クラウスの手は焦らすことなく一気に高みへと押し上げようとした。
ぐちゅぐちゅと音を立てて秘所に穿たれる二本の指に加え、親指の腹で小さく立ち上がった粒を捏ねられる。直接的な快楽は腰骨までジンと響いて背筋を駆け上がる。
「——あっ……ああぁんっ!!」
クラウスの上で、アイリの身体は陸に上げられた魚のようにビクビクと跳ねた。
絶頂を味わった秘所は、それをもたらしたクラウスの指をぎゅうぎゅうと締めつける。
奥からはどっと新たな蜜が溢れ、内に銜え込まれたままの彼の指先を濡らした。
ぬちっと粘着質な音を立てて、指が引き抜かれた。
しかし、アイリがそれにほっとしたのも束の間。
「ひっ!? やあっ……あぁっ!」
クラウスのとろとろに濡れた二本の指先は、先ほど親指で散々嬲った小さな粒を挟み込んだ。
指先を擦り合わせるようにして、敏感な部分を蹂躙する。達したばかりの身体には、それはあまりにも強過ぎる快楽だった。
「やあっ、いやっ、いやっ……クラウス、さまっ……!」
嬌声というより、もはや悲鳴のような声を上げて、アイリはクラウスの胸元にしがみつく。シルクのシャツを両手で握り締め、襟から覗いた彼の素肌に額を擦りつけた。
そんなアイリの頭を、背中を撫でていたクラウスの左手がさも愛おしげに抱き締める。
二度目の絶頂はあっけなかった。
「ふあっ! あ、ああぁあっ……っ……!!」
クラウスの胸元に顔を埋めたまま、アイリはびくんと身体を震わせる。そのまま、ぐったりと弛緩してしまった。
しばらくすると、クラウスは息も絶え絶えな様子のアイリを抱いたまま身体を起こし、枕を背もたれにしてベッドの上に座った。
彼の胸元にへばりつく格好になっていたアイリは、そのまま膝の上に下ろされる。
すると、先ほど散々クラウスの指に掻き回されてとろとろに溶かされた入り口に、硬いものがぐっと押し当てられた。
「——んっ……あっ……!?」
それが何なのか——アイリはすぐに気がついた。
とっさにクラウスの肩に両手を置き、彼の腰を跨いだ格好のままシーツの上で膝を踏ん張る。
「アイリ……いい子だ。抗うな」
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