書籍詳細
軍人公爵の溺愛 〜かけ違えた恋〜
ISBNコード | 978-4-86457-301-6 |
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サイズ | 文庫 |
定価 | 703円(税込) |
発売日 | 2016/03/16 |
レーベル | ロイヤルキス |
発売 | ジュリアンパブリッシング |
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内容紹介
人物紹介
リリィ
身内を亡くし、ラルフに引き取られて暮らしている少女。
無邪気で明るい。
ラルフ
公爵位を持つ軍人として王家に仕える家の当主。
正義感が強く優しい。
立ち読み
「―ッ、んんぅ……ッ!?」
くちゅり、という水音とともに指先がぬかるんだそこを撫であげた。一瞬、何が起きたのかわからないリリィが唇を離そうとしたが、彼の舌が絡みつく。リリィの背中を支える彼の手は、逃がさないとでも言うように回りこんでリリィのふくらみを覆っていた。
「ん、んん、んぁ、んぅ……ッ、んーッ」
ちゅくちゅくと舌先を吸われ、ふにふにと胸を揉まれ、くちゅくちゅと秘部の入り口を何度もこすられる。彼に触れられている場所、すべてから快感を教えこまれているようで、乳首を舐められているとき以上に、身体が跳ねた。
喘ぐように彼の唇から逃げても、追いかけられて捕まってしまう。そして、おしおきだとでも言わんばかりに、胸の先端をきゅっとつまみ上げるのだ。
全身に甘い痺れが走り、身体から力が抜ける。それを見越していたのか、はたまた、わざとそうさせたのかはわからないが、彼の指先がリリィの蜜をまとってナカに入ってきた。
「ん、んぅ、んー、んーッ!」
一体、自分の身に何が起きているというのか。
声をあげても唇を塞がれているせいか、言葉にならない。腕を動かしたくてもジャケットを握りしめている手はそれ以上動かなかった。眼の奥で何かがちかちかする。
彼の指先がぬるりとナカへ入りこみ、茂みに隠れたまだ若い花芽を親指の腹で押し込む。
「んむぅッ」
ほんの少しの痛みを感じて眉根を寄せたのがわかったのか、ラルフの指先は優しくそこをころころ転がし始めた。ナカに入っている指も、誰にも触れられたことのない肉壁を撫でる。
「ん、んぅ、んふ」
ゆっくり、優しく、彼の指がリリィのそこをかわいがるせいか、しだいに腰がむずむずしてきた。若い花芽も熱を持ちはじめ、奥から蜜も溢れてくる。自分の身体がまたしてもラルフによって変わっていく下腹部を知って、戸惑う。まるで彼の手によって〝女〟にされているような気がして恥ずかしかった。
「……ん、ちょっとずつほぐれてきた」
唇を離したラルフのつぶやきに、ゆっくりと目を開ける。寝室にはくちゅくちゅという淫靡な水音が響いていた。そこから溢れる蜜が何かいけないもののような気がして、リリィは小さな声で謝る。が、途切れ途切れになってしまい言葉にならなかった。
「……ラルフ……さま」
自分でもこんな声が出たのかと思うほど甘い声に、ラルフは嬉しそうに微笑んだ。
「リリィ」
甘やかされているような錯覚に陥るほどの甘い声で名前をつぶやかれ、リリィの胸がまた苦しくなった。きゅぅ、と誰かに心臓を掴まれたように息苦しい。
「俺のリリィ」
嬉しい。今、この瞬間だけでもいい。彼にそう言ってもらえるだけで、リリィの胸は喜びに震えた。離れているラルフの唇に自分からくちづけ、言えない〝想い〟を唇にのせる。触れたところから幸せが広がって、リリィは何度もついばむようにくちづけた。
「ん、こら、リリィ……ッ」
「や、やです。ん、逃げないで」
欲望に突き動かされて、自分がはしたないことをしているなど夢にも思っていないリリィからのくちづけに、戸惑いの声を出したのはラルフだった。
「ん、んぅ、リリィ。……ああもう、せっかくの俺の我慢が台なしだ」
言うなり、再び唇を深く合わせたラルフは、ナカに埋めていた指先をぐっと押し込んできた。
「んぅ……ッ」
肉壁をこするようにして一気に入ってきた彼の指先が、リリィの隘路を満たす。溢れた蜜のおかげでさほど痛くないが、いきなりのことで驚きのほうが勝った。
「っはぁ……、あ、んんぅ、ラルフさま」
「痛い?」
「ち、ちが……」
「じゃあ、どうした?」
「あつい……ん、です」
「熱い?」
「ラルフさまが触れてるところ、全部が、……熱くて……」
どうにかなってしまいそうになる。
ふる、と震えて、与えられる何かを我慢しても、それは追いかけてきた。縋り付くようにして彼のジャケットを握りしめる。ラルフはリリィの頬にくちづけると、首筋、鎖骨、胸のふくらみへと順に唇を落としていった。熱い肌に彼の印をつけられているようなくちづけに、身体が小刻みに震える。
「ふぁ、あ」
そして、彼の唇が胸の先端に触れたとき―、ナカに入っている彼の指が蜜を伴い引き抜かれた。かと思うと、すぐにリリィを求めるように入ってくる。くちゅ、という水音が秘部からのものなのか、乳首を舐めるものなのか、判別がつかない。
ラルフの舌先はつんと尖ったそれに舌を絡めて吸い上げてくるし、下からは彼の指が出たり入ったりを繰り返している。最初、違和感ばかりだったそこは、ラルフの指先が肉壁を丁寧に撫でるたびに、彼のぬくもりに馴染んでいくようだった。
「っふぁ……、あ、……んんッ」
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