書籍詳細
溺愛社長とウエディング
ISBNコード | 978-4-86457-306-1 |
---|---|
サイズ | 文庫 |
定価 | 703円(税込) |
発売日 | 2016/04/05 |
レーベル | チュールキス |
発売 | ジュリアンパブリッシング |
お取り扱い店
電子配信書店
内容紹介
人物紹介
青木詩帆
両親を亡くし、OLとして働きながら、
父の友人の家で住み込みの家政婦をしている。22歳。
神野瑛司
神野ホールディングスの御曹司。32歳。
取り引きにより政略結婚することに。
立ち読み
「キスしていいかい?」
「え……」
彼は問いかけておきながら、返事も待たずに胸のふくらみに唇を寄せていた。
「あ……ん……」
彼のキスはいつも優しい。特に、唇以外にキスされるときは。自分が大事にされているような気がして、嬉しかった。
唇がふくらみをなぞっていく。そのピンク色の頂を口に含まれて、詩帆はドキッとした。そこはとても敏感だ。指で弄られるだけでも感じていたから、キスされたら尚更だ。
さっき指先で撫でられたときと同じみたいに、今度は舌がその部分を舐めている。そして、もう片方の乳房は手で愛撫されていた。
「はぁ…ぁ……あっ……」
どうしよう。こんなに感じてしまって……。
詩帆は身体をくねらせた。身体全体が熱く燃えているようだった。彼の前でこんなに悶えていることも、もう恥ずかしいとは思わなかった。
頭の中が痺れたようになっていて、快感を貪ることしか考えられない。
わたし、一体どうしてしまったの?
今までこんな状態になったことは一度もない。初めての経験だった。しかし、実際、男性にこんなことをされるのも初めてだから無理もないかもしれない。
ああ、でも、これは瑛司さんだから……。
誰にでもこんなふうに感じるわけじゃないわ。
それ以前に、詩帆は無闇に男性と二人きりになることはない。瑛司だから、すべての警戒心を取り去っていたのだ。
彼は詩帆の太腿に触れてきた。スカートがすっかりずり上がってしまっている。彼はそのスカートの裾から手を入れ、下着に包まれた腰を撫でた。
詩帆ははっとした。
彼は胸だけでなく、別のところにも触れようとしている……。
しかし、やはり警戒する気持ちは出てこない。それどころか、詩帆はどこか期待していた。彼に一番大事な部分に触れられることを。
だって……。
愛しているなら、それは自然なことなんじゃないのかしら。
彼は詩帆の脚の間にすっと手を差し込んできた。
「あぁ……っ……」
ストッキングをずらされ、下着の上から秘部を撫でられると、ゾクリとする。身体が震えるが、もちろん寒いわけではなかった。
「脚の力を抜いて……」
彼に囁かれて、詩帆はその言葉に従った。といっても、緊張していて、完全には力が抜けなかったが。
彼の指は下着の脇からするりと入ってきた。
「やぁ……あん……」
秘部に直に触れられている。詩帆はその部分からとろりと何かが溢れ出てきたことに気がつき、全身が熱くなる。
「わ、わたし……」
「こんなに濡れているよ」
彼は秘裂に沿って指を動かした。その部分がぬるりとしているのが自分でも判る。
「いやぁ……っ」
「嫌なら、こんなふうにはならない。感じているんだろう?」
彼は指を動かした。敏感な部分に当たって、詩帆はビクンと身体を震わせた。
「わたし……こんな……初めてで……」
「よく判らないんだ? そうか……」
彼は指を下着の中から引き抜いた。詩帆はほっとするのと同時に、どこかで落胆する気持ちもあった。
愛する彼に自分の一番大事な部分に触れてほしいから……。
それに、こんな快感を初めて味わったからだ。
もうこれで終わりなの……?
そんなふうに思ったとき、彼は詩帆のストッキングと下着を下ろしていった。
しかし、詩帆は抵抗しなかった。ただドキドキしながら、下着が脚から引き抜かれていくのをじっと見ていた。
わたし……服を着ているのに、大事なところだけ晒しているんだわ。
改めて自分の姿を見て、カッと頬が熱くなる。慌ててスカートで隠そうとしたが、彼に遮られる。
「やめ……て……」
彼は詩帆の手を取り、指先にキスをした。
「あ……ぁ……」
まるで魔法にかけられたみたいに、詩帆は抵抗できなくなった。
身体が痺れてしまう。
彼の眼差しがとても真剣で、詩帆をただ弄んでいるようには見えない。詩帆は胸がいっぱいになって、何も言えなくなる。目が潤んでくるが、それは悲しいわけではなく、見つめられるだけで身体が熱くなってきたからだ。
わたしはもう……彼のものだわ。
瑛司は詩帆の両脚を開いた。恥ずかしい格好をしていると判っているのに、詩帆の身体はじんと痺れていた。
彼はその両脚の間に顔を埋めてくる。
そんなところにもキスをするの?
詩帆は息を呑んだ。
秘部に舌を這わされ、腰が快感に震える。自分がもうどんな状態にあるのかも、よく判らない。ただ彼に任せていればいい。詩帆ができるのはそれだけだった。
彼にすべてを預ける。詩帆はその考えにうっとりしていた。
彼が舐めている部分が次第に蕩けていく。
「あん……あぁん……んっ」
もう声を我慢できなかった。
いくら唇を引き結んでも、やはり声が出てきてしまう。それと同時に、身体がガクガク震えている。
やがて彼は秘裂に指を差し込んでいった。
詩帆はギュッと目を閉じた。
わたしの中に彼の指が……。
それでも、詩帆はすべてを許していた。彼はしたいようにしていい。詩帆は流されるままだった。
同時に、敏感な部分を舐められて……。
指が何度も自分の中を行き来している。快感が身体の芯から上へと這い上がっていくような気がした。
「もう……もうダメ……!」
何がダメなのか、自分でもよく判らない。何か熱いものが身体の中でふくらんでいるような気がするのに、もう止められなかった。
「あぁぁぁっ……!」
この続きは「溺愛社長とウエディング」でお楽しみください♪