書籍詳細
伯爵様と蜜月の婚礼
ISBNコード | 978-4-908757-11-2 |
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サイズ | 文庫 |
定価 | 703円(税込) |
発売日 | 2016/07/15 |
レーベル | ロイヤルキス |
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内容紹介
人物紹介
シャルロッテ
ロッテンシュタイン家に預けられる。
小館で領民と支え合いながら過ごしている。
ヴィルヘルム
ロッテンシュタイン伯爵家子息。
戦から秘密をかかえ帰還する。
立ち読み
「あ、ンッ……」
胸からみぞおち、臍へとヴィルヘルムの唇が移動していき、次第に熱く、触れ方も強くなっていく。シャルロッテは頬を染めながらも、そっと、彼の身体に手を回した。胸や肩、腕、それに彼の頭を覆った包帯が触れる。その下の傷口に塗られた、乳母のアンナ特製の、軟膏の香りが鼻をくすぐった。ミントを含んだその香りは、シャルロッテも幼い頃から嗅いでいた懐かしいもので、ドキドキする胸を少し落ち着かせてくれた。そこに強く触れないよう、彼の傷に障らぬように気をつける。後で、彼の全ての包帯と軟膏を新しくしてあげようと心に決めた。
「え、あッ……?」
その時、思わず小さく声を上げた。既に感じていた為に、足が少し無防備に開いていたのだが、ヴィルヘルムがゆっくりと、その白い腿に触れ、けれど確かな意思を持ってさらに開かせたのだ。白い双丘と、その奥の秘められた部分が露わになる。そこはこれまでの愛撫で濡れて、ほの赤く色づいていた。恥ずかしさに消え入りそうになったが、その時、彼が視線を向けたまま、呟いた。
「シャルロッテ、綺麗だ……」
とたん、胸のときめきが一層早くなった。ヴィルヘルムはシャルロッテを凝視したまま、指をそっと秘所に触れさせ、花びらをとらえ、広げた。現れた花芯を、優しく指先で愛撫する。彼の息が少し荒くなり、彼女の頬の産毛をそよがせた。
「……! あ、あンッ……!」
いきなり、最も感じやすい部分に触れられて、シャルロッテはひくりと顎を動かし、声を上げてしまった。胸を唇で愛撫された時よりも激しい刺激だった。けれど彼はためらわず指で愛撫してきた。
「ン、ンッ……」
そっと花芯の中に指を入れられ、震える。それで、その部分が受け入れるところなのだと初めて知った。けれどこれまでに身体を愛撫されていたことで、花芯は色づいてひくひくと震え、柔らかく開き、意外なほどに素直に彼の指を受け入れてしまった。彼の指が、花芯から蜜壺に繋がる内部の肉襞を、優しく擦っていく。その動きに、花芯は蜜を一層わき上がらせ、周囲の花びらまでをぐっしょりと濡らしていった。
——え、ど、どうして……? そうして中に触れられていると、すごく、気持ちいい……——
「あっン……」
頬を染めながらもうっとりと、シャルロッテは彼を見つめた。声の甘さに自分でも驚く。
と、何故か、ヴィルヘルムは視線をそのままに見つめた。
——え……? 私の振る舞い……。やっぱり、子供っぽかったのかしら……——
思わず不安がこみ上げてきた。何しろ初めての行為だ。
けれど、彼の表情は一瞬だった。彼は再び、優しい笑みを浮かべてシャルロッテに安心させるように頷きかけると、さらにその白い足を大きく広げさせた。そしてそっと指を引き抜くと、静かに、だがためらわぬ動きで、その花芯に自らの男の証をあてがった。同時に、シャルロッテのほっそりとした腰に手を回し、浮かす。
「ひぁっ……!」
さすがに、初めての衝撃に、シャルロッテは思わず悲鳴を上げた。これまで触れていた指とは比べものにならない、圧倒的な力に満ちた、熱く、そして精悍な感触があった。その怒張した雄根が、花芯を押し広げる。シャルロッテはその力強さにさすがに不安になり、白い顎をひくんと上げ、喘いだ。
「や、あッ、こ、恐い、……!」
その時、胸に心地よい感覚が走った。ヴィルヘルムがシャルロッテの胸の突起を再び含み、舌先で転がしたのだ。同時に、手を彼女の腰や尻に回し、双丘から秘所にかけての感じやすい内股を柔らかく撫で上げ、もみほぐすように愛撫する。
「あンッ……。あ、そん、な……」
そうして丁寧に心地よい部分を触れられると、これまでの行為ですっかり敏感になっていたシャルロッテの身体は柔らかくほぐれていった。それを見計らって、雄根がゆっくりと花芯から、蜜壺へと進入していく。
「う、っ……」
「あぅッ……」
——けれど、初めて受け入れるシャルロッテの蜜壺は、当然とても狭く、入り口はほぐれていたものの、相当な抵抗があった。精悍な雄根に、彼女の内部の肉襞が強く絡みついて擦り上げることになり、二人は同時に、思わず声を上げていた。そして視線が合う。
「シャルロッテ……。ずっと、君に会いたかった。戦場で、よく、君のことを想った……」
その時、彼が視線を向けたまま、そう囁いた。その言葉に、シャルロッテは目を見開き、それから、自分から彼の背に腕を回し、身を寄せた。初めて挿入された為に、上手く言葉が出せなかった。ヴィルヘルムが驚いた様子で目を見張った。
「あぁ、ッ……」
シャルロッテは声を上げた。その動きで、さらに彼の雄根が深く進入することになった。そうなるのはわかっていた。思わずすがりついた腕に力を込める。二人の顔が、睫毛が触れあうほどに近づいた。
けれど、圧迫感は強かったが、痛みは無かった。たっぷりと濡れていた柔らかな花芯と蜜壺は、素直に彼を受け入れていた。そして、お互いの濡れた粘膜が、体内で激しく擦れ合うことで、全身が炎に包まれるような、これまでになく強く熱い快感がこみ上げてきた。
その時、ヴィルヘルムが自分を見つめたまま、耳に囁いてきた。
「どうか、そのまま……。私に、触れていて、くれ。私を、信じてくれ……」
その声は低いが熱かった。シャルロッテは彼を見つめ、懸命に頷いた。彼がわずかに唇をほころばせるのがわかった。
「あっ、ああ、ッ……!」
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