書籍詳細
草食系彼氏がとんだ策士だなんて聞いてない
ISBNコード | 978-4-908757-18-1 |
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サイズ | 文庫 |
定価 | 713円(税込) |
発売日 | 2016/08/05 |
レーベル | チュールキス |
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内容紹介
人物紹介
斉木乃々花
小学生の頃のトラウマにより極度の男性恐怖症。
克服するため練習として、譲と付き合うことに。
相原譲
どんなときでものんびりしていて、
社内では「歩く草食系」と言われているが…。
立ち読み
「ん、ん……っ、ふ、ぁ……だ、め……」
キスの合間に拒否してみても、こんな状況では説得力はまるでなかった。脚を下ろそうにも譲がすかさず身体を押しつけてきて、どうにもできない。
(……あ)
ふと押しつけられた譲の身体の一部が、硬く盛り上がっていることに気づいた。
実際に見たこともなければ、保健体育の授業で習っただけだけど?。その現象が示している事実に、乃々花は動揺した。
そして同時に、自分の秘部がじゅんと潤んだのを自覚する。
ろくに抵抗もできないまま、もう片方の脚も机に乗せられてしまう。気づけば、空席の机の上で大きく脚を広げている体勢に、乃々花は泣き出しそうなほど羞恥を覚えた。
「や、本当、だめ……っ」
そう言って激しく首を振りキスを中断すると、譲が残念そうな顔で瞳を見つめてくる。
「ダメって、どうして?」
「だ、だってこんな格好……は、恥ずかしいです」
一生懸命訴えるが、譲は一向にかまわない様子で乃々花の首筋に唇をつけた。
「ふ、あっ」
思わず漏らした声に、譲がニヤリと口角を上げる。
「もしかして首、弱いの?」
「し、知らな……っ、あ、やぁ」
最後まで言い終わる前に、また首筋に唇がつく。その度びくびくと震えていると、譲はちゅうっとキツく吸いついてきた。
「ん……っ!」
ちくんと痛みが走るが、それすら心地いい。脚を閉じるのも忘れ震えていると、譲の手はゆっくり下着の方へと向かった。
大きく開いた脚の中心を、譲の指がするりと撫でる。その瞬間、乃々花は経験したことのない感触に大きく身体をしならせていた。
「や、ああっ」
その反応を譲が見逃すはずもなく、数回指を往復させてくる。かと思うと下着の中に素早く手を差し入れ、指で同じ箇所をなぞった。
「乃々花、濡れてるよ」
低く掠れた声を耳もとで囁かれ、乃々花は身体を震わせ小さく首を振った。
男性経験もなく興味もなかった乃々花にとっては、性行為もまた遠い夢のようにしか思えなかった。知識はあると言っても学校の授業や友達の話どまりで、それも好き好んで耳を傾けたことはない。
男性が苦手で、こんな日がくるなんて思ったこともなかったから、自分の身体に起こる現象の全てが信じられなかった。
「や、やぁ……」
乃々花の下着の中で指がゆっくりと秘部をなぞり、その度に溢れた蜜がくちゅりと音を立てた。
そんな水音を立ててしまうほど、自分のそこが潤んでいるのが信じられない。
「も、やだぁ、チーフ……」
役職で呼ぶなと言われたことも忘れてそう訴えると、譲の指がするりと下着から抜けた。止めてくれるのかとほっとしたような残念なような感覚に襲われていると、譲はにっこりと笑った。
「この体勢、きついでしょ?」
「え?」
そう言うと、乃々花の身体をゆっくりと机に上に押し倒す。そうして、するりと下着を抜き取ってしまった。
「え、や、な、何……っ」
「初めてだから、怖いんだよね」
机に横たわった乃々花に顔を近づけそう言うと、譲は軽く唇を落とす。
「大丈夫だから、俺を信じて力抜いて。ちゃんと、気持ち良くさせてあげるよ」
「え……ふ、あっ」
譲はそう言いながら再び乃々花の秘部に手を伸ばし、指を動かし始めた。
何がなんだかわからないまま、再び彼に翻弄されていく。
秘部の割れ目をゆっくりとなぞっていた指は、溢れた蜜をたっぷりまとうと入口のすぐ上にある蕾の周りにゆっくりと触れた。
「ん、んんっ!」
今までの緩やかな快感とは違って、びりりと身体を駆け抜けるような強い刺激だ。
「あ、あ……や、ん、あぁっ」
「ここ、気持ちがいいんだよ」
蜜に濡れた指はぬるぬると秘部の周りをなぞり、時折蕾みにも触れてくる。その度乃々花は甘い声をあげ、秘部からは新たな蜜がじわりと沁み出してきた。
「あ、あ……っ、や、んんんっ!」
ここが職場だということも忘れ乃々花は嬌声をあげた。譲はふっと口もとに笑みを浮かべると、乃々花の顔を覗き込む。
「可愛い声。でも、なるべくなら我慢した方がいいかもよ?」
言われてはっと唇を噤むが、それでも声は抑えられない。
そうしているうちに、譲の指が少しずつ乃々花の中に入ろうとしているのに気づいた。
「あ、や、なんか……っ」
指先がゆっくり出入りを繰り返し、ちゅぷちゅぷと水音がする。最初は浅い出入りをしていたのに、段々と指が沈む深さが長くなっていってる気がした。
「う、あ……」
ググッと押し広げられるような感触がしたかと思うと、身体の中に異物感を覚える。
「入った。指、一本だけど」
譲の指が、自分の中に埋まってる?。
そう考えるだけで、身体の奥からはさらに蜜が溢れてきた。
「すごい、きつくて狭い」
言いながら譲はゆっくり指の出し入れを始め、最初は強張っていた身体も徐々に緩み始めた。
ただ抜き差しされるだけではなく、時折中の指がつつっとどこかを探るように押す。身体を震わせながら、いつの間にかそのリズムに乃々花は身を委ね始めていた。
「ん、あ、あ……っ、あ、あぁっ」
堪えようとしても、喉の奥から声が漏れる。譲はもう一方の手を胸へ伸ばすと、頂きを摘んでさらに快感を与えてきた。
「ふあ、あああぁ……っ、あ、ああっ」
額に汗がぶわりと滲んでくる。乃々花の中で蠢いていた指が、ある一か所をなぞったときに乃々花は自然と腰を上げてしまっていた。
「う、やあっ」
今までとは違う感覚に、無意識にきゅっと譲の指を締めつけてしまう。
「ああ、ここが気持ちいいところ……?」
そう囁きながら、譲が乃々花の反応を探るように指を動かす。
「あ、やあっ!」
ぐっと指で押され、乃々花はびくんと身体をしならせた。身体がぞわぞわしてきて、腰の辺りに不思議な感覚を覚える。
指がくちゅくちゅと出入りされる度に、その感覚がどんどん強くなってくる。
「あ、あ、や……っ、う、何か……」
涙目で譲を見上げ身体の変化を訴えると、譲の目が細められる。
「イキそう?」
「え……?」
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