書籍詳細
大公閣下の甘やかな執着
ISBNコード | 978-4-908757-46-4 |
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サイズ | 文庫 |
定価 | 671円(税込) |
発売日 | 2016/11/18 |
レーベル | ロイヤルキス |
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内容紹介
人物紹介
ソフィア・バルトロワ
大財閥バルトロワ家の一人娘。18歳。
階級意識が強く、王侯貴族に対して委縮してしまう傾向に。
レオン・ヴァルバラ
ヴァルバラ大公国の大公。22歳。
金髪碧眼で、物腰が柔らかい美しい青年。釣りが趣味。
立ち読み
「感じやすいんだね、ソフィア。ここ、気持ちいい?」
レオンはソフィアの顔中にキスを降らせながら、熱の籠もった声で囁く。
「ふふ、トロトロだ……。もっともっと、気持ちよくしてあげるから……」
「ああっ! あっん……レオン、さまっ! レオンさまぁ……っ!!」
直接的な快楽に戸惑って、ソフィアは悲鳴を上げる。
助けを求めるように名を呼ばれたレオンは、彼女の真っ赤な頬にさも愛おしげに口付けながら、ますます愛撫を深めた。やがて——
「——ひっ!? あ! あああぁあ……っ!!」
どっと押し寄せてきた巨大な快楽の波に、ソフィアの頭の中は真っ白になった。
全身をびくびくと震わせながら、添い寝をするようにベッドに横になっていたレオンのシャツをきつく握り締める。
生まれて初めて味わった性的絶頂感。
まるで全力疾走した後のように、心臓がバクバクと脈打ち、息が荒い。
抗う間もなく高みへと押し上げられたソフィアは、比類なき恍惚に支配され、今はただただ呆然とするばかり。
ところが、レオンはいつまでも彼女を惚けさせてはくれなかった。
「ソフィア……ああ、可愛いなぁ。もっともっと蕩けさせてしまいたい」
「ひぅうっ!? んんっ……!」
じんと、痺れるような熱に支配されていた両足の間。突如そこを襲った異物感に、ソフィアの身体はびくんと大きく跳ね上がる。
先ほどまでソフィアの肩を抱いていたはずのレオンの左手が下に伸び、いつの間にか背後から、彼女のショーツの中に忍び込んでいたのだ。
小さな臀部をレオンの左の掌が覆い、真ん中の割れ目に添って伸びた中指——その先が埋め込まれたのは、トロトロと蜜を吐き出す花芯。
まだ誰も受け入れたことのないソフィアの中に、レオンの指はゆっくりと根元まで押し入った。
「あ、あ……」
「ソフィアの中、温かいな……。痛くない?」
「んんっ……あっ、レオン、さま……」
「うん、大丈夫みたいだね。いい子だから、力を抜いているんだよ?」
自身の左肩に載せたソフィアの頭に、ちゅっと優しい口付けを落としながら、レオンは甘い声で囁いた。
ソフィアの中に押し込んでいた指をするりと引き、第一関節が抜けるか抜けないかのタイミングで再び奥へと押し込める。その繰り返し。
ソフィアの中から溢れた蜜が抽送を助け、ぬちゅぬちゅと淫靡な音がソフィアの耳を刺激する。
ここで忘れてはならないのが、レオンの右手の存在だ。
レオンの右手も、実はショーツの脇から指を侵入させたままで、しかも花弁の中で震える粒を再び弄り始める。
前と後ろの両方から、同時に与えられる強い刺激。
快楽を知ったばかりのソフィアに、それはあまりに濃厚過ぎる。
「——やあ! ああっ! あ、あ、あ……っ!!」
先ほど一度達したばかりで敏感になっている身体には、余計に酷というものだ。
ソフィアの嬌声は、ほとんど悲鳴のようであった。
いつの間にか二本に増えた指でぐちゃぐちゃと中を掻き混ぜられ、痛いほどに腫れ上がった粒を執拗に捏ね回される。
過ぎたる快楽は暴力に等しい。
ソフィアはひいひいと泣きじゃくりながら、それでも縋り付くのは、自分に暴挙を働く男の胸元。
「——ソフィア」
ふいに名を呼ばれ、ソフィアは涙に濡れた瞳でレオンを見上げた。
とたんにかち合ったのは、爛々とした捕食者のそれ。
ソフィアは本能的に、どう足掻いても自分は目の前の雄に食われるのだ、と理解した。
「——あ、あああぁあっ……!!」
諦めの境地で迎えた二度目の絶頂は、一度目の比ではなかった。
ソフィアの身体はひどく痙攣し……どうやらそのまま、しばし気を失っていたようだ。
「……ふ、あ……?」
我に返った時には、辛うじて身に付けていたはずのナイティもショーツも全て取り払われ、生まれたままの姿でベッドに仰向けになっていた。
しばらくはぼんやりと、真っ黒なベッドの天蓋を眺めていたソフィアだったが、ふいに彼女の耳が、ちゅぷちゅぷと猫が水を舐めるような音を拾う。
さらに、腿の内側を柔らかな毛にくすぐられるような感覚を覚え、つと、視線を下げた。
そうしてソフィアの目に飛び込んできたのは、自身の両足の間で蠢く金色の髪。
それが、レオンの頭だと理解すると同時に、既に二度も快感に弾けた粒が、ぱくりと生暖かいものに包み込まれ、ちゅうときつく吸い上げられる。
「——ひううっ!?」
強制的かつ一方的に与えられた三度目の絶頂は、ソフィアの体力をごっそりと奪っていった。
「はあ……はぁ、ん……」
ソフィアは荒く息をつきながら、ぐったりとベッドに四肢を投げ出す。
何とか目だけを下に向ければ、激しく上下する自分の裸の胸越しに、レオンがゆっくりと顔を上げたのが見えた。
彼は、ソフィアの秘所を直接味わっていたのだ。
その唇を濡らしているのが、自分の身の内から溢れ出したものであると、ソフィアは否が応でも理解する。
レオンもまた、すでに一糸纏わぬ姿になっていた。
自分の両足の間で上体を起こした彼の、無駄な肉のない引き締まった身体に、ソフィアの視線は一瞬釘付けになる。
一方のレオンもまた、じっと視線を下に向けている。
その先にあるのが、はしたなく開かれた自分の両足の間——三度の絶頂で、もはやぐちゃぐちゃに蕩けた自身の秘所だと気付くと、ソフィアの羞恥は頂点に達した。
「やっ、いや……!」
「うん? どうして?」
そんなところ、はずかしい……と消え入りそうな声でソフィアが答えれば、レオンは両目を細めて笑った。
「可憐な蕾だ。これから、自分の手で開花させるのだと思うと——ひどく興奮する」
「レオン、さま……」
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