書籍詳細
傲慢王とシンデレラ姫 〜愛の運命に結ばれて〜
ISBNコード | 978-4-86457-049-7 |
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サイズ | 文庫本 |
ページ数 | 256ページ |
定価 | 629円(税込) |
発売日 | 2014/03/17 |
レーベル | ロイヤルキス |
発売 | ジュリアンパブリッシング |
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内容紹介
人物紹介
レイラ
ヤークリン国の元王女。
父の死により下働きをさせられるようになった。18歳。
ウィルフレッド
ヴァリトス国の王。
悪魔のように残酷と評判。27歳。
立ち読み
「あぁ……」
レイラは身体を震わせた。熱く痺れた場所に触れられて、やはりどうしようもなく感じてしまう。そんなつもりはなくても、自分でも止められない。
不意に、彼はそこに顔を近づけてきた。
え……?
次に、秘部に触れたのは、彼の指ではなく舌だった。
レイラは驚いて、身体を強張らせた。まさか、そこを舐められるとは思っていなかったからだ。ただ呆然として、彼の舌をそこに感じていた。
「いや……」
今更のように、レイラの口からは拒絶の言葉が飛び出した。けれども、彼はやめようとはしない。まるで取り憑かれたかのように、そこを舐めている。レイラはその部分が彼の舌によって、ドロドロに溶けていくかのような感覚を覚えた。
腰がひとりでに揺れてしまう。何かもどかしい思いがするのに、自分が何を求めているのかも判らない。どうしていいのかも判らない。
ただ、ひたすら彼の愛撫に身を任せるしかなかった。もちろん、そんなところを舐められるのは、信じられないくらい恥ずかしかったが。
彼の指が秘裂をなぞってきた。そして、その中に潜り込もうとしている。
「あぁ…ぁっ……ん」
指がゆっくりと内部に入ってくる。その感覚に、レイラは目を見開いた。指が根元まで入っている。
「やぁ…っ…ぁぁ…っ……」
レイラは首を振った。よく判らないものの、自分が何か恐ろしいことをされていることだけは判る。けれども、自分には止める手立てがなかった。
彼のすることを止められないし、どんな怖いことでも、受け止めることしかできない。
「狭いな……」
「……狭い?」
「ああ……。おまえは間違いなく純潔だ」
それなら、彼は確かめられたのだから、もうやめてくれるのだろうか。レイラはほっとしつも、なんだか物足りないような気分になった。こんなに感じて、身体を震わせているというのに、彼は今すぐやめて、この部屋から出ていくのだろうか。
レイラは去っていく彼の後ろ姿を想像して、ふと淋しい気持ちになった。何故だか判らない。さんざん冷たいことを言われたのに、どうして彼にもっとここにいてほしいと思ってしまうのだろうか。
でも、彼は……わたしを助けてくれたあの人だから。
残虐な悪魔のような王と呼ばれていても、彼には優しいところがある。通りすがりの娘を助けてくれる優しいところが。
貴婦人の前で格好をつける男はいくらでもいる。けれども、貧しい娘を気にかけてくれる男など、ほとんどいないのだ。レイラは王女から下働きの身分となったことで、衛兵などに興味を持たれるようなことはあった。下品な言葉をかけてきたり、暗がりに引きずり込もうとしてきたり……しかし、あんなふうになんの見返りもなく助けてくれるような男は、彼以外にはいなかった。
ああ、わたし……彼のことが好きなのかもしれない。
食堂で最初に見たときから、自分でもよく判らないけれども、心惹かれていた。そして、助けられたことで、余計に気にかかるようになってしまったのだ。
わたしは彼に蔑まれているのに……。
それでも、今は少し優しくしてくれている。彼は指をそっと引いた。完全に引き抜くわけではなく、直前でまた押し入れていく。それを何度も繰り返されて、レイラは身体が熱くなるのを感じた。
なんとも言えない衝動を感じる。レイラはひとりでに腰を蠢かせた。まるで、もっとしてほしいとでも要求するみたいに。
同時に、彼はまた唇を寄せてきた。指を挿入しているところの周囲を舐められて、レイラはビクンと身体を震わせた。
「あん…ぁあっ……」
彼が舌を這わせているところが、一番敏感な部分のようだった。何度もそこに舌を這わせられ、中で指を動かされていくうちに、レイラは徐々に身体の芯が耐えられないほど熱くなっていくのを感じた。
彼の愛撫に晒されているところが、じんと痺れてくる。次第に、もうそのことしか考えられなくなってきた。そして、突然、熱いものが身体の芯からぐっとせり上がってきたかと思うと、それが全身を貫いていく。
「あぁぁっ……っ!」
レイラは経験したことのない激しい快感に晒されて、呆然となった。
何……? 今のはなんなの?
意味が判らず、混乱し、ただ身体を震わせることしかできなかった。
彼はレイラの夜着の残骸を脱がせていく。しかし、レイラは抵抗もしなかった。快感の余韻がまだ残っていて、身体に力が入らないからだ。それに、今は恥ずかしいという気持ちが、どこかに消えてしまっているようだった。
はっと気づくと、ウィルフレッドが自分の衣服を脱ぎ捨てている。彼の身体がはっきり見えるほど明るいわけではなかったが、それでも彼が裸になっているのは判る。
今、二人ともここで裸になっているのだと思うと、レイラはまた身体が熱くなってくるのを感じた。
わたし……一体どうしてしまったの?
いろんな想いが頭の中を駆け巡る。
結婚した男女が初夜ですることは、こういうことなのだろうか。
レイラは逃げたいのに、逃げられなかった。逃げても意味がないことは知っている。もはや自分は彼のものだ。王から彼に渡され、自分もまた母のために身体を売ったも同然だからだ。
けれども、それだけではない。身体が彼を待っている。彼にとことん貪り尽くされるのを待っているのだ。
「怖がらなくてもいい」
身体が震えていた。だが、怖いからではない。もちろん、寒いわけでもなかった。ただ、感情が高ぶりすぎて、自分でも制御できなかったのだ。
ウィルフレッドがそっと身体を重ねてくる。両脚の間に、硬いものが当たった。
「あ……」
これがなんなのか、知っている。男性にしかないものだ。それが自分の濡れた秘裂に擦りつけられ、頭がカッと熱くなった。これから何をされるのか、なんとなく判ったからだ。
「や……やめて……」
レイラは恐ろしくなって、思わずそう呟いた。
「少しの我慢だ。力を抜け」
彼はやめるつもりなど、まったくないようだった。レイラの両脚を広げると、己のものをそこに押し当て、力を入れてきた。
「あぁ……っ」
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