書籍詳細
溺愛王子の甘やかな誘惑 〜プリンシア・マリッジ〜
ISBNコード | 978-4-86457-043-5 |
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サイズ | 文庫本 |
ページ数 | 315ページ |
定価 | 671円(税込) |
発売日 | 2014/01/16 |
レーベル | ロイヤルキス |
発売 | ジュリアンパブリッシング |
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内容紹介
人物紹介
リュシア
小国の王女。
人見知りで、初恋の王子様を胸に秘めている。
エドアルド
大国の第一皇子。
舞踏会でリュシアに一目惚れ?
立ち読み
エドアルドはリュシアの身体を抱きしめたまま、数歩進む。くちづけられたまま後ずさったリュシアの背中に、硬い木の幹の感触が触れた。
エドアルドはリュシアをそこに押しつけながら、唇を味わい続ける。唇が溶けてしまうのではないかと思うほどだ。息も絶え絶えで、目尻に涙も滲んでくる。なのにエドアルドは、さらにリュシアに身を押しつけた。
木の幹とエドアルドの間に挟まれて、押し潰されそうだ。
「……ん……く、くる、し……」
「……リュシア」
ようやく唇が離れて、リュシアは大きく息を吸い込む。エドアルドはくちづけで濡れた唇を舐めた。
「あ……っ」
リュシアの膝の間に、エドアルドの膝が押し込まれる。エドアルドの太股に座るような格好になって、さらに身体が密着する。
「……エ、エドアルド、殿下……?」
「——本当に帰るなんて、なぜ言うんだい?」
瞳を覗き込むように言われて、リュシアは身を竦ませる。これまでの優しい彼は何処にいったのか——リュシアは蛇に睨まれた蛙のごとく、身を震わせた。
「コルディーナ国には帰らせない。そもそも帰りたいと言っても、帰すつもりはなかったしね。君は、俺の傍にずっといてもらう」
「ど、う……いう……っ!?」
問いかけの言葉は、声にならない悲鳴に変わった。エドアルドの両手が、リュシアの胸の膨らみを鷲掴むように包み込んできた。
ガウンは羽織っていたが、胸の膨らみを覆う下着は着けていない。薄い夜着越しに、エドアルドの大きな掌の感触と、膨らみに沈み込む指の感触が、否応なく感じられる。
「……柔らかい」
エドアルドが、低く甘い声で囁く。胸の膨らみの柔らかさを堪能するかのように、下から上へ、あるいはこね回すかのように揉みほぐし始めた。
「……あ……っ?」
エドアルドの掌はいやらしく動き、リュシアの奥から何かを呼び起こそうとしてくるのがわかる。それに飲み込まれたらとても恥ずかしいのに、エドアルドの手の動きは止まらない。
「……あ……やめ……て……」
「駄目、やめない」
唇を軽く吸って、エドアルドはリュシアの胸をきつく掴む。小さな痛みと、しかし熱を感じる心地よさがある。
エドアルドが夜着越しに、指の腹で頂をこすり始めた。
じん……っと痺れるような快感が生まれて、リュシアは大きく目を見開く。そんなふうに感じてしまうことが恥ずかしくてきつく目を閉じると、エドアルドの指がきゅっと強く胸の頂を摘んだ。
「……あ……っ!」
むずがゆいような気持ちよさが、リュシアに声を上げさせる。そんな声を出してしまって恥ずかしくて、リュシアは首を振った。
「……いや……こんな……」
「大丈夫。可愛い声だよ。……興奮する」
生々しい言葉に、リュシアの羞恥はさらに強まった。その羞恥は全身を巡って、リュシアの身体を桜色に染める。
エドアルドの指が激しく乳首をこね回し、押しつぶし、摘んで引っ張った。声を上げたくはないのに抑えることができず、噛みしめた唇の隙間から漏れてしまう。
「……んぅ……んっ」
「……声を出さないつもり? 君が感じてる声、俺はもっと聞きたいんだけど……?」
エドアルドの唇が、うなじに落ちてきた。開いた唇が舌先を露わにして、きめ細やかな肌を舐めくすぐってくる。
リュシアの肌が粟立ち、エドアルドの舌に感じていることを教えていた。
「……お、願い……やめ、て……」
「駄目。君をコルディーナ国に帰さないって言っただろう? ……俺のものにするから」
「……え……!?」
その言葉の意味を理解するより先に、リュシアの夜着がまくり上げられる。
ガウンは両側に垂れており、背中側にあるのは木の幹だ。エドアルド専用の庭だというから、誰かに肌を見られる心配はないのかもしれないが、夜着の前を、一気に胸の上まで上げてしまう。
「……や……あ……!!」
肌が夜闇のひんやりとした空気に触れて、ふるりと震えた。リュシアの胸の頂も、さらに堅く尖り始める。
エドアルドはその様子に低く笑うと、リュシアの胸の膨らみに顔を埋めた。
直接肌にエドアルドの唇や頬や掌が触れて、リュシアは新たな感覚に身を捩る。エドアルドは大きく息を吸い込んだ。
「……ああ……とてもいい香りがするね。何かつけてる?」
リュシアはきつく目を閉じて、かろうじて小さく首を振った。エドアルドは笑う。
「そう。じゃあこれ……リュシアの匂いなんだ。すごく……いい。この匂いだけでも、いけそう」
エドアルドの熱い吐息が肌に触れて、ぞくぞくする。これ以上何かされたら、いけない。
「……駄……駄目……」
「駄目じゃないよ。とてもいいってことだよ。俺がこうすると気持ちいいって、君の身体が教えてくれてる」
エドアルドの唇が、リュシアの胸の膨らみを、形を確かめるようにたどる。そして胸の頂にたどり着くと、ツンと尖った頂きを口に含んだ。
「……あ……あぁ……っ!!」
舌でぬるぬると舐め回され、熱くぬめった感触にリュシアは軽く仰け反った。自然と胸をエドアルドの方に突き出すような格好になり、エドアルドの笑みを誘う。
「気持ちいいんだ? もっとしてあげる」
頂を口に含んだままで囁かれると振動が伝わってきて、これまた何とも言えない気持ちにさせてくれる。これ以上感じたくないのに、エドアルドは次々とリュシアの身体にある何かを目覚めさせて、それを許さない。
エドアルドの舌がリュシアの乳首を丹念に舐め回し、唇で吸い上げる。かと思えば、軽く甘噛みもしてくる。片方が放置されるのかと思いきや、そちらは指で、これまた丹念に撫で回し、こね回してくれていた。
「あ……はっ、あぁ……っ」
びくびくとリュシアの身体が跳ねる。身じろぎするたびにエドアルドの太股に軽く乗っている脚の付け根が擦れ、そこからも不思議な心地よさがやってきた。
離れたいのに、離れることができない。身体は物理的にエドアルドに押さえつけられていて、心は——はしたないことにもっと、と求めているのだ。
(もっと? 何を……もっと、して欲しいの、私……?)
ちゅぅ……っと軽く音を立てて、エドアルドが乳首から唇を離す。夜気にさらされた肌は熱に潤み、息が乱れて全身で荒い呼吸を繰り返す。エドアルドが軽く大腿を動かすと、下着が擦れて秘密の場所を刺激してきた。
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