書籍詳細
執着系、恋愛のススメ
ISBNコード | 978-4-908757-64-8 |
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サイズ | 文庫 |
定価 | 754円(税込) |
発売日 | 2017/02/03 |
レーベル | チュールキス |
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内容紹介
人物紹介
鈴里夏菜(すずさと かな)
就職して三年目になるOL。24歳。
これから恋人を作ろうと躍起になっている。
片倉 雪(かたくら せつ)
地方にある大学院を卒業して、夏菜と同じ会社に就職した。24歳。
夏菜の幼なじみで、腹黒ドS。
立ち読み
頬、首筋に雪の唇が這う。すると再び甘い声が私の口から零れ落ちる。
私は悩ましげな吐息をつきながら、彼の名前を呼んだ。
「どうした?」
「……」
「夏菜?」
私はシーツを指で弄りながら、雪を見上げて懇願した。
「……痛く、しないでね?」
「え……?」
「だから! もうー! これ以上言わせるな!」
唇を噛みしめて羞恥に耐えている私に、雪は妖艶にほほ笑む。
「わかっている。今まで得た知識を総動員して、なるべく痛くないようにするから。お前は俺に全部委ねていろよ」
コクンと頷くと、私の身体に巻きつけてあるシーツを剥がし、雪は裸の私をジッと見つめた。熱い視線に恥ずかしくて目眩がしそうだ。
雪はチュッと音を立てて私の頬にキスをしたあと、鎖骨に舌を這わす。
雪の手は胸の感触を楽しむように揉み、ピンク色に色づき主張している頂を口に含んだ。
「あああっ……やぁあんん」
「可愛い。もっと聞かせろよ」
何度も胸を揉まれ、私はひっきりなしに甘ったるい声を出す。
雪の手はそのまま下へと移動してお尻を撫で回したあと、私をうつ伏せにし、腰を持ち上げ四つん這いにさせた。
戸惑う私を雪は優しく諭し、そのままお尻に唇を這わす。
割れ目を舐め上げられると、ブルルと震えて身体を投げ出した。
「夏菜、甘い蜜が滴っているぞ」
「っああ、ハァ……んんっ」
雪は私を仰向けにさせ、膝を立てさせる。そしてそこを大きく開いた。
甘い痺れのせいで力が入らない私は、恥ずかしくて視線を逸らすしかできない。
雪はフッと小さく笑ったあと、蜜に誘われるように、そのまま妖しく光る場所へと舌を伸ばす。
ナカに舌を入れ込み、ジュジュッと音を立てて出し入れをする。
慌てて膝を閉じようとしたが、間には雪が入り込んでいて閉じることができず、ただ淫らな声を出すだけだ。
舌を蜜壺から出し、今度は秘芽を可愛がる。
クニクニと舌で愛撫しながら、指を私の中心へと向かって入れ込んできた。
ひときわ敏感な場所を撫で上げられ、私は一層甘い声で喘ぐ。
「ここがいいか?」
恥ずかしくて首を横に振って否定しようとしたが、身体は正直だ。
雪の指を締めつけるように、ギュッと私のナカが収縮する。
もっと快感がほしくて腰をフルフルと揺らす私に、雪はクスッと笑い声を零した。
「夏菜、腰が揺れてる。もっと欲しい?」
「はぁあっ……ふぁぁあん」
甘い吐息が出るだけで反論できない。それどころか、もっとしてほしいだなんて淫らすぎるお願いを言いたくなる。
指を出し入れするだけで、グチュグチュと厭らしい音が部屋に響く。
耳を押さえたい衝動にかられていると、今度はチュッと秘芽を唇で挟み、指を出し入れしだした。
「ああぁ、ダ、ダメ。せ、雪」
「一度、イッておいた方がいいだろう? ほら、気持ちよくしてやるから力を抜いて」
素直に身体の力を抜いた私を見て、雪の唇そして指はせわしなく厭らしく動く。
「ダメッ。やぁん……ふぁああ!!」
身体が硬直して足がピンと伸びたあと、そのまま私の身体はベッドに沈んだ。
荒くなってしまった息を整えていると、雪はスラックスと下着を脱ぎ捨てて先ほどの箱に手を伸ばす。
パッケージを開き、中からゴムを取り出した。
すでに破裂しそうなほどいきり立っている雪のモノに被せ、再び私に覆い被さってくる。
「夏菜、入れるぞ」
蜜が滴っている場所にあてがわれると、一瞬息をのむ。だが、すべてを雪にあげる覚悟はできている。
私は緊張でガチガチに固まった身体の力を抜き、雪にほほ笑みかけた。
「うん……いいよ」
雪が息をのむのがわかった。彼が小さく頷いたあと、私の中心に向かって入ってくる。
すぐさま私を襲うのは、痛みと異物感だ。
顔を歪める私を、雪は眉を下げながら労ってくれる。
少し進んでは、止まり、そしてキスをしたり胸を愛撫したり、秘芽を指で愛でたり。
喪失の痛みを和らげてくれるつもりなのだろう。雪の優しさが胸に染み入る。
ゆっくりペースで事を運んでくれているのがわかる。だけど、息苦しさと痛みへの恐怖は消えない。
最奥手前、強烈な痛みが私を襲い、ギュッと目を閉じて堪える。
「夏菜、大丈夫か? 痛いだろうが、耐えてくれる……っか」
雪が私の頬をゆっくり撫でたあと、私を労ってくれる。
コクコクと頷いたが、目尻に涙が浮かんでしまう。
雪は心配そうに私の顔を覗き込んできた。困ったような表情なんて激レアかもしれない。
フッと息を吐きながら笑う私に、雪はもう一度頬を撫でて言う。
「あと少し、だ」
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