書籍詳細
妄想女子はお隣に住むドSな上司に抱かれたい
ISBNコード | 978-4-908757-71-6 |
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サイズ | 文庫 |
定価 | 713円(税込) |
発売日 | 2017/03/03 |
レーベル | チュールキス |
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内容紹介
人物紹介
佐久間琴美(さくま ことみ)
大学を卒業し、就職するにあたって念願の一人暮らしを始めた。
引っ越し早々隣の物音に悩まされるハメに!?
水島 陵(みずしま りょう)
琴美の会社の若き営業部長。29歳。
仕事ができ、厳しくもあるが部下の面倒見がよいため慕われている。
立ち読み
「や、だぁ……やぁん……」
それなのに、琴美はとても気持ちよさそうな声を出し、陵の指を感じている。
口から零れる声は、壁越しに聞こえてくる喘ぎ声にも負けないほどの濫りがわしさだ。
「部長ぉ……」
「ん? どうした? とけそうな顔をしているぞ」
すぐそこにある目が、妖しく歪んだ気がした。顎を掴む手の指で唇をなぞられ、自分の唇が震えていることに気づく。
「おまえの怯えた顔は、そそるな……」
「あっ……!」
不埒な言葉に驚く前に、陵の手がそのままショーツの横から入ってきたことに驚く。
彼の手が秘園を掻き回すたび、琴美は腰をひねって両足を伸ばしたり縮めたりを繰り返し暴れさせた。
「本当は聞きたかったんだろう? 他人のセックスを想像して、興奮してたんだ」
否定しても、逃げられない。
陵はすっかり、琴美を淫猥な妄想に取りつかれた女だと思いこんでいる。
「はい……、そうで……、そうです……、あっ、あ……!」
秘部への刺激が強すぎて、琴美はもう否定もできなくなっていた。ちゃんと認めれば、この刺激をなんとかしてくれると、わかっているのだ。
「興奮したんだよな。ここが、ぐちゃぐちゃになるくらい」
「は……ハァ……ぁ、しまし……た……、だから……だからぁ……」
掴まれていた顎が離されたのと同時に、秘部で暴れる手も引かれた。琴美は脱力するように壁に寄りかかって息を切らすが、すぐに陵に引き寄せられ、床に押し倒される。
「ちゃんと本当のことが言えるじゃないか。いい子だ」
そう言って笑んだ顔は、今までとは真逆と言ってもいいくらい慈しみを感じる微笑み。
ドキリとした瞬間、陵の唇が琴美のそれに重なった。
唇を大きく食むように、ついては離れ、離れてはついて。
穏やかな仕草にほんわりとする。今までいやらしい声を聞いたときの感想を求めて責めていた彼とは思えない。
琴美の唇をついばみ、ときどき、鼻の頭にもキスのおこぼれ。
かわいい悪戯をされているようで、琴美はくすぐったくなる。
この優しいキスは、もしかしたら正直に言ったことへのご褒美なのだろうか。
厳しい顔は素敵だしゾクゾクするけれど、こんなふうに優しくされるのも、もっとドキドキしていい。こんな気持ちになれるなら、いつもこうして陵のそばにいたいとも思う。
心がほんわりと浮き立ってくる。陵の顔が首筋に落ち、琴美はくすぐったげに両肩をすくめた。
「なんだ? くすぐったいのか?」
「はい……、ぁっ」
「くすぐったいのは苦手か?」
「得意な人はいないと……ンッ!」
ピクンと身体が跳ねる。陵の手が脇の線をまさぐり始め、そこから胸へ移動してくる。その手つきが、指を細かく動かし、まるでくすぐっているかのようだ。
「ぁ……んっ、部長ぅ……くすぐった……ぃ」
「触っているだけだ」
「う、うそぉ……ハァっ……あっ」
身じろぎをしていると、身体の上で動き回る彼の指にブラウスのボタンを外される。胸を暴かれ素肌の上で指を這わされ、くすぐったさと快感が混じり合わさった身体がぶるりと戦慄いた。
「本当は気持ちがいいんだろう? ……こんなに凝らせて……」
「えっ……、あっ」
気づかないうちにブラジャーが外されている。しかし腕から抜けたわけではなく、ずり上げられてふくらみが露わになっていた。
「ほら」
片方のふくらみを裾野から掴み上げられ顔のほうへ寄せられると、ぷくりと腫れあがった頂が目に入った。
陵の人差し指がピンク色の突起を弾く。指先で左右に揺すり、クイクイッと押し潰した。
「アンッ……、や、やぁぁん……ハァっ……」
「硬くなってる。気持ちよかった証拠だ」
「やぁん……、やめ……あぁっ……」
もう片方も裾野から持ち上げられ、そちらは陵の口に含まれる。くちゅくちゅと吸いたてられ、突起の根元を甘噛みされた。
「あぁんっ!」
甘い叫び声は、自分のものとは思えないほど媚びているように思える。
しかしその声が気に入ったのか、陵は歯で挟んだ乳首をしつこいくらい横に引きこすった。
「ぁんっ……! や、あぁっ、ダメぇ! そんな、にっ……! ああっ!」
最初はよかったが、繰り返されると痛みも生じてくる。しかし陵は、琴美が気持ちよさそうだからと思ってやっているのだろう。
自分のことを考えてくれているんだ。その気持ちは、痛みをピリピリとした快感に変えていく。毎日こんなふうに思ってもらえたらと、大きな願望が顔を出した。
「部……長ぉ……、もぅ……いじわる、しないで……くださ……」
陵の行為すべてに感じてしまえる自分が怖い。
現実では感じたことがないくらい淫らな自分。琴美の声は少し泣き声だ。しかしこれは陵が言うところの「そそる顔」らしく、彼は不敵に口角を上げると、胸から手を離して身体を起こし、彼女の両足を左右に大きく開いた。
「イジワルなんかしてないだろう。おまえが気持ちよさそうにするからだ」
「そんな、気持ちよさそうだなんて……」
「じゃあ、いやらしい声を聞きたかったんだ、って素直に本当のことを言ったから、いいことを教えてやろう」
「……いいこと?」
「そう……」
陵の腰が擦りつけられ、素肌同士の感触が走る。いつの間にか琴美はショーツを取られ、陵も下半身だけが裸になっていた。
「想像なんかしてるより、本物のほうがずっと気持ちいいってこと」
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