書籍詳細
聖獣さまのなすがまま!
ISBNコード | 978-4-908757-73-0 |
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サイズ | 文庫 |
定価 | 754円(税込) |
発売日 | 2017/03/16 |
レーベル | ロイヤルキス |
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内容紹介
人物紹介
エレーネ
白魔術師見習いの18歳
自分に仕えるはずの聖獣になぜか『嫁』にされてしまう。
ヴァグル
精霊王に造られし聖獣。本来の姿は白虎。
過去にエレーネとある約束をしたらしく……
立ち読み
指が奥を突く。戯れに蜜路となった壁を擦るように回され、加えて花芯をチュルリと吸われる。そうするとエレーネの蜜路がうねり、ヴァグルの指を奥へと引っ張っていくのが分かる。
「エレーネの中は積極的だ」
満足そうに囁かれ、エレーネはふるふると首を振る他ない。「違う」と言いたいが、もう、明確な言葉を出せそうもなかった。
この甘く心地好い感覚は快楽だと、何も知らないエレーネだって察し始めていた。もはや癖になりそうで、このままずっと浸っていたくなる。
「あ、あっ、ぁあっ……! い、いやぁ……」
「何がいや、だ。こんなに淫らに腰を振って」
くく、とヴァグルが笑う。自分だってそんなことをしたくはないが、このむず痒さのような快感がそうさせるのだから、それを与えてくるヴァグルにだって責任がある。
「ヴァ……、グル、さんが……こんなこと……っ! するから……!」
息も絶え絶えの中訴えるが、ヴァグルはしれっと答えた。
「俺がしたいからするんだ。エレーネと再会したら必ず俺のものにすると決めて、どうやってお前をよがらせようかと考えていたんだからな」
「……っ! あ、えっ? い、いやぁ、ん、この変態虎……!」
「ただの虎だったらこんなことしないだろ? 聖獣だからだ! 変態とか言わずに敬って愛して俺を受け入れろ!」
こんなことをされたら恥ずかしいのは当たり前なのに、どうしてここで彼が威張るのか?
「あ、あ、あの、っ……、や、やぁ……」
ヴァグルの舌先がチロチロとすくうように繰り返しエレーネの花芯を舐める。そうしながら指は奥を突いては引いてを繰り返す。
むず痒いような快感が身体中を巡り、ますます熱くなる。この感覚を逃したくても逃せなくて、エレーネはピクン、ピクンと腰を引きつらせた。
「腰が、ひくついてるぞ?」
「し、知らな、い……っ、あ、ぁあ」
尋ねられてもエレーネは答えることができずにいた。いつの間にか一本から二本に増えていた指は、烈はげしく粘ついた水音を立てながら抜き挿しをして、たまに広げるようにクルン、とかき回し奥へと入っていく。そうしながらヴァグルは、口と舌でエレーネの花心をも弄ぶのだ。
「——ひっやっ……! それ、駄目、あ、ぁあ……い。いやぁ、ぁあああん……!」
グッと奥に挿し込まれた状態で、花心をヂュク、と強く吸われた瞬間、頭の中が真っ白になった。同時にその白い空間に吸い込まれるような強い快感を覚え、エレーネの腰は突き上がった。
一瞬、身体も息も止まる。そのくせに蜜路はヒクンヒクン、と何度も締めつけるように収縮を繰り返している。
やがてエレーネの身体は快感を味わい尽くしたというように、突き上げていた腰を柔らかな草地へ落とす。
エレーネがようやく呼吸を取り戻すと、剥き出しになっている二つの乳房が激しく上下した。
全身はうっすらと汗が噴き出し、肌はまだ快感に震えているように思える。
「どうだ? 気持ち好かっただろう?」
ヴァグルがしたり顔で聞いてくる。エレーネは蕩けたままの眼差しで彼を見上げた。
「今のが、達く、ということだ」
そう言われ、ぼんやりとした頭で首を傾げる。変な虎だ。人の感覚を知っているなんて。
「虎でも、達く、という感覚はあるんですか……?」
「虎は虎でも、俺は聖獣だと言ってるだろう。色々悟っているから聖獣なんだ」
「……そういうものなんですか?」
「今は俺のことだけを思って快楽に浸れ」
また、ヴァグルの指が動き出す。
まだ余韻が残る身体にはきつい。あっという間に追い上げられて愉悦に声をあげた。
「あっ、あぁん……! あ、あ、い、っぃ、あっ、あん……!」
敏感になってしまった身体は、ヴァグルが与える刺激の全てを快感として受け取ってしまう。
花心を舐め上げる舌も、蜜路を動く指も、抵抗して腿を閉じようとするのを押さえる手の感触も——小さな絶頂になる。
「あ、あ、もう……! い、いっやああっ! やめ、やめてぇ……! 駄目になっちゃう……!」
ヴァグルの舌技や指淫は、男に初めて触れられたエレーネの身体にはきつい。大小の絶頂を味わわされて、逃げることもできず、ただ声をあげて腰を突き上げ、全てを受け止めるしかできない。過ぎる快感で、このまま狂うのではないかという恐怖すら感じ、エレーネの目から涙がこぼれた。
それでも、ヴァグルはやめない。エレーネから出る愛液をちゃぷちゃぷと鳴らしながら掻き回す。
「もう、もう……っ! 駄目、また……!!」
鋭く大きな絶頂が再びやってきた。また腰を突き上げ、緊張にピクンピクンと震える。
はしたなく脚を広げ、悦楽に浸るエレーネの顔は淫らそのものだ。
そんな姿のエレーネを、ヴァグルは満足そうに見下ろす。
「では……結ぶぞ、契りを」
「契りを、結ぶ……?」
ぼんやりとした頭で、ヴァグルの言葉を繰り返す。
ヴァグルはそんなエレーネに微笑むと、汗を噴き出している彼女の顔を手で拭ってやる。
「もう少しだ。全て済んだらこれからずっとお前の傍にいてやれる」
嬉しそうに微笑まれ、エレーネもどうしてか、とても嬉しく感じた。
そんなに望んでいたのだろうか? 自分と一緒にいることを。
それほどまでに求めてくれていたのなら、受け入れてもいい気がする。
覚えていなかったのだから、自分が彼のことをどう思っていたのかは分からない。でも、一人で忘れてしまった大切な人を偲ぶより、二人で分かち合って思い出を語るほうがずっと良い。
何しろ亡き人の親しかった相手だ。自分はもう、一人で泣かずに暮らしていける。
そんなことを考えるうちに、さらに脚を広げさせられて、ヴァグルの腰が迫ってくる。
——その腰下に反り返る、杭のようなヴァグルの滾る熱の塊。
「……っ!!」
思わず悲鳴をあげそうになって、口を手で押さえる。
それを見てヴァグルは、
「そのまま口を押さえておけ」
と告げた。
脈動しているそれは生きもののようで、これが自分の中に埋まるのかと思うとかすかに震えてしまう。
刹那、ヴァグルが覆い被さってきた。蜜路の出入り口に熱を感じエレーネは身悶える。
「っ、ぅう……」
杭、という表現は間違っていなかったとエレーネは思う。
熱を帯びたそれが出入り口を撫でては中へ侵入しようとしている。さんざん弄られたそこは、灼熱と化した杭の先端をあっさりと受け入れた。
だけど、指とは比べものにならないほどの熱と質量を持つヴァグルの杭をそれ以上受け入れるのは、先ほど十分解されたとはいえ、とても苦しい。自分の蜜路を覆う媚肉が抵抗しているようで、彼のものを追い出そうとしているように感じる。
それでもヴァグルは諦めることなく、時間をかけて自分の一部をエレーネの中に埋めようとしている。
何度も繰り返し、その度に窮屈感と四肢が痺れる感覚を覚えエレーネは息を止める。
「——っ! っは、ぁあ……!」
何度も浅い場所を往復したのが功を奏したのか、わずかに窮屈感が消える。それにホッとした瞬間、今までの丁寧さは何だったのかと思うほど勢いよくヴァグルは己を押し込んできた。
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