書籍詳細
溺愛皇帝と吉祥の花嫁
ISBNコード | 978-4-86669-007-0 |
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サイズ | 文庫 |
定価 | 649円(税込) |
発売日 | 2017/07/14 |
レーベル | ロイヤルキス |
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内容紹介
人物紹介
吏 紅麗
承国で忌み嫌われる赤い髪のため、父帝に疎まれ、離宮で暮らしている。
垂鵬皇帝
弦国に栄華をもたらす「赤い髪の娘」を、使者を放って探し、紅麗を見初める。
立ち読み
「垂鵬さま、なにを……」
両の膝裏をすくい上げられ、ふっと身体が浮き上がったかと思うと、そのままどこかに座らされた。
膝が左右に開いた秘所も露わな格好は、暗闇の中とはいえ耐えがたく、逃れようと足掻く。
「いやです、このような姿……」
想像しただけで羞恥が募り、必死に脚を閉じようする。
けれど、尻がどこかにすっぽりはまり込んでいて、どうにも逃れられない。
膝裏を抱え込まれているから、足先をバタバタとさせるばかりだ。
「互いに見えぬのだから恥ずかしくないだろう?」
優しく言い聞かせてきた垂鵬が、紅麗の肩にあごを載せてくる。
ふと気がつけば、背が彼の胸に当たっていた。
どうやら、あぐらをかいた彼の脚の上に座っているようだ。
確かになにも見えない。
だからといって羞恥から逃れられるわけもなく、紅麗は無駄と知りつつ抵抗を試みる。
「お願いです……どうか……」
彼は紅麗の懇願に耳を貸してくれない。
そればかりか、露わになった秘所に手を滑り落としてきた。
「ひっ……」
指先で花芽を捕らえられ、駆け抜けた強い痺れに身体が強ばる。
「快楽しか与えぬと言ったはずだ」
吐息混じりの声が、耳をかすめていく。
と同時に、花芽を指先で弾いてきた。
「あふっ……」
痺れとも異なるなんとも言い難い感覚が花芽で炸裂し、甘ったるい声がもれるとともに肌のそこかしこが粟立つ。
羞恥を忘れてしまうほど気持ちがいい。こんな感覚は一度も味わったことがなかった。
「そうしておとなしくしていれば、そなたに最高の快楽を与えてやるぞ」
そそのかすような垂鵬の言葉に、抗う力が失せていく。
「あああぁ……」
花芽をじっくりと撫で回され、全身に震えが走る。
淫らに開いた脚が脱力し、彼の胸にゆったりと寄りかかった。
「そなたのここはまだ小さいな。まあ、小さくとも感度はよさそうだが」
耳をかすめていくのは、本当に楽しげな声。
けれど、指の腹で執拗に花芽を擦られている紅麗は、彼の声すら聞こえていない。
じわじわとそこから広がっていくのは、こそばゆくてもどかしくて甘い痺れ。
不安を覚えてしまうほどに気持ちがいい。
「はぁ……ああ……んんんっ……」
丹念に擦られる花芽が、熱を持ち始める。
熱く疼き出したそこをさらに擦られ、肌のそこかしこがざわつく。
意識のすべてが擦られる花芽に向かう。
そこから湧き上がってくる甘い痺れのことしか、もう考えられなくなっていた。
「んっ……」
もっと感じていたいのに、なぜか垂鵬は花芽から指先を遠ざけてしまう。
滑り落ちた指は重なり合う花唇を掻き分け、その内側を探ってくる。
「もう濡れているようだな」
彼が指を動かすたびに、クチュクチュと妙な音が響く。
そして、じんわりとそこが熱くなってくる。
自分でもそこがしっとりとしているのがわかった。
先ほど男女が身体を繋げる場所だと教えられたけれど、やはり想像ができない。
そもそも、どのように繋げるというのか。
「これでより快感を得られるだろう」
花唇から花芽へと指先を戻してきた彼が、ゆるゆると突端を撫で回してくる。
なにかに濡れた指先はたいそう滑りがよく、先ほどとは比べものにならないくらい気持ちよい痺れが湧き上がってきた。
「ゃ……あ……」
花芽で弾け続ける快感を、紅麗は全身を震わせて貪る。
体温がさらに高まり、肌がしっとりと汗に濡れてきた。
「ここで達することを覚えるがいい」
垂鵬がなにを言っているのか、さっぱり理解できない。
意味を知りたかったけれど、花芽を執拗に指先で擦られているから、快感に打ち震えるばかりで言葉にならなかった。
「んふ……っ……んん……」
とめどなく快感が湧き上がってくる。
いつ終わるともしれない底なし沼のような快感に、紅麗はあられもない声をあげながら溺れていく。
「ああぁ」
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