書籍詳細
私の〝王子様〟が三次元化したのですが ~オタクな私と同棲&リアル恋愛しています!?~
ISBNコード | 978-4-86669-035-3 |
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サイズ | 文庫本 |
定価 | 754円(税込) |
発売日 | 2017/10/05 |
レーベル | チュールキス |
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内容紹介
人物紹介
東条薫子(とうじょう かおるこ)
乙女ゲームをこよなく愛する雑草科オタク属お嬢様。24歳。理想は二次元の王子様なので恋愛ごとには無縁。家柄のせいでお見合い話だけは来る。
時織司(ときおり つかさ)
大手洋菓子ブランドの御曹司。32歳。フランス人を祖父に持つクォーター。見た目だけで言い寄る女性が多いため、お見合いにもうんざり気味。
立ち読み
「薫子、動いていい? 痛かったら止めるから」
司さんは私が頷くのを確認すると、ゆっくりと抽送を開始する。
「あ……っあ……」
内側を擦られるたびに、自然と恥ずかしいほどの甘い声が出てしまう。
不思議な感覚……自分でさえも触れない奥深くに届くなんて。
私の肉体の秘密を探るように司さんはゆっくり、ゆっくりと腰を使った。薄く汗をかき、私を穿つ彼はとても淫靡で魅力的だ。
「……これは、ちょっと……」
大きく息を吐き出しながらそう言うと、司さんはぴたりと動きを止めた。
何か私に問題があったのだろうかと不安になって見上げると、すぐに唇が重なってきた。
舌で唾液を掻き出すような濃厚なキスの合間に、「よすぎて、イキそう」と司さんは秘密を告白する。
「お前は自覚ないだろうけど……こうやって……入り口をこすると……子宮に吸い込まれそう。ヤバい……」
「んんあっ……あ、深い……」
司さんは根元まで刺し込んだ雄の先端で私の最奥を撫で回す。そうされると自分でも子宮がきゅううと収縮するのが分かった。
最初に感じた痛みはすでに遠い感覚となっている。その代わり内側から湧き起こる快楽の疼きが急速に大きくなっていた。
「まだ最初だから……ナカでイくのは難しいと思うから……」
「あ! 司さぁあん! そこ、今は……」
私の内側に留まったまま、司さんの指が繋がっている部分にやってきた。彼はさっき存分に弄んだ花芯の部分に人差し指を置くと、再びそこをコリコリと摩擦し始める。
「薫子がクリで感じやすいのは、もうバレてる」
「あ、あぁぁ……だめ、あ、だ、め……」
一度そこで達して敏感になっている上に、今度はゆっくりと抽送しながら触られて一気に弾けてしまいそうだった。
思わず腰が逃げたが、司さんは空いたほうの手でしっかりと私を捕まえて離さない。
「痛い? 嫌だったらやめるけど……ナカはドロドロだよ」
痛くはない。ただ気持ちよすぎて怖かった。際限なく乱れてしまう自分が恥ずかしい。
「痛くない、けど……やめ……や、だめ。また……あ、あぁ……イキそ……」
「イけよ。薫子が気持ちいいと俺も気持ちいいから……たくさん感じて」
彼は膨らんで固くなったそこの根元を二本の指で摘まむと、こよりを作るようにクニクニとこすった。微妙な力加減でやってくる刺激に、私の腰は大きく痙攣する。
自我を失っていきそうな感覚が恥ずかしくて仕方がないのに、見上げると私をじっと見つめている司さんがいた。
私の顔を、肢体を、二人が繋がっているその部分を、茶褐色の瞳が愛でる。
「見ないで……ぁああ……もう、も……んっ、ふぁ、ああ!」
唐突にやってきた限界。
私は吹き飛ばされるように達してしまった。しかも長く続く絶頂はなかなか私を地上に下ろしてはくれない。私の腰を両手で掴んだ司さんが、抽送を速めていたからだ。
体を震わせる絶頂の余韻に、今度は内側から湧き起こる快楽が絡みつく。
「ぁ……つ、かさ、さん……」
目の前にある司さんの顔が苦しそうに歪んでいた。そんな必死な様子がなんだかとても愛おしくて、人間らしくて、私は腕を伸ばして彼を抱き寄せた。
「んぁ、……司さん……好き」
「分かってるから、今……言うな」
「司さん、す、き……」
「ああ……っくそ! 言うな! ……くそ可愛くってヤバ……」
薄い筋肉を纏った肌に汗を滲ませ、彼は切羽詰まったように言う。
二人分の荒い息遣いを聞きながら、私は好きな人に開かれ満たされる充実感に喘いだ。
一定のリズムで押し上げられる子宮の入り口からは焦燥に似た感覚が粟立ち、背中を伝って全身を駆け巡る。
私が息を弾ませるほどに、司さんはさらに動きを速くしていった。
「あ、あ……っあ……司さん、それ、だめ、速いの……おかしくなる」
「俺は、お前に……とっくにおかしくされているんだ。我慢しろ!」
抉られ、押し広げられる感覚。今まで経験したことのないその体感に私は夢中になる。
じゅぶ、じゅぶ、と粘液の掻き出される音と嬌声が交じり合い、寝室に満ちる。
「司さん、好き……大好き」
自分が何を言っているのか半ば分からないままそう口走っていたら、彼の動きがぴたりと止まった。
しっかりと繋がったまま、司さんは獣を思わせる瞳で食いつくように私を見下ろしている。
「……お前はいつも……無意識で俺を煽っているんだから……たちが悪い」
「え?」
「無邪気なガキのくせに、何エロい顔で感じまくってるんだよ」
「あ……ごめんなさ……ぁああ!」
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